新堂ツバサ  滝丸アルト 仲真テルマ

=リップ音




心静かだ、何故か今日という日は、特別になりそうで
産まれ落ちた意味を、喪失(うしな)うような雨に 濡れたくはないから
そっと耳を澄ます─────……

誰だって
(夢を見る権利はあるから)
優しさを
(夜に包み込まれて眠る)
持ち寄れるはずだから、諦めるな

何時だって
(傷つけていたのは誰かで)
花開く
(想いは色鮮やかに咲く)
重なる路を信じ、進めばいい

夢の畔、いつも泣いているのは、あの日の君
抱きしめて─────………

ヒトカケラの光を握り締めた、
香り溢れる闇の中で
どんな未来も受けて立つ「覚悟」は、
その奥で震えている

けれど
(けれど)
それでも
(それでも)
ふたり信じて、
愛を求めた────


表情(かお)がなくても、どこか過去を求めて、蜉蝣の一期ならば
出会い別れていく、食べ尽くしている人は、どこか寂しげだね
そっと街へ消えて─────………

僕だって
(君を知るくらいの痛みは)
知っている
(重なる唇に描いて)
色を無くした世界で、交差したよ

先立って
(迷い込んでる愛のケージ)
閉じて
(願いは密かに揺れている)
手にした夢が壊れ、崩れていく

崖の上で、不自然に笑っている、鏡の中
羽ばたくよ──────……


ヒトカケラの滴が、吸い込まれて
想い届かぬ、この世の果て
かどわかされて失ってた「影絵」と、
この先で対峙するのさ

どんな
(どんな)
ことでも
(ことでも)
明日を信じて、
赦しあえたね────………



溢れ出す────………

ヒトカケラの光を握り締めた、香り溢れる闇の中で

「キミと………」ღ

ヒトカケラの光を握り締めた、香り溢れる闇の中で
どんな未来も受けて立つ「覚悟」は、その奥で震えている

けれど(けれど)それでも(それでも)
ふたり信じて、愛を求めた────