どーも、一年ぶりくらいのリアジーです。
令和6年2月14日(水)1400頃
メルトが亡くなりました。
メルトってゆうのは、私の実家で暮らしてた犬のことで、ちっちゃいプードルです。
白くて、フワフワのやつです。
ミドルネームはパトリックです。
呼び方は、メルちゃんとか、メメとか、メメメとかです。
本犬の心のジェンダーは聞いたことがなかったけど、生物学上はオスでした。
昔、走って私に向かってくるメルトを抱っこしそこねて足を痛くしてから、痛そうに歩いてました。ごめんね。
メルの毛は細くてチリチリフワフワで、私の目に入るといずかった。
走ってくるときは、耳がパタパタしてかわいかった。
いつでも一生懸命でいつでも全力で生きてた。
呼ばれて振り向くときのキレがよかった。
お話聞く時は首をかしげて見つめてきた。
おいでと呼ぶと全力で走ってきて、私の足の間に顔を埋めて、「アックアック」とひとしきり掘り掘りしたりをやると、「もういいね?」ってな感じで全力で走って帰っていった。
すぐにまた呼ぶと、また走ってくるところからイチから始めて面白かった。
3回くらいそれをやると、
「もういいでしょう?義理で行ったでしょう?」と聞こえないフリでやり過ごしてた。
機嫌よく、こちらに来たと思って、
「抱っこする?」と聞くと、全速力で逃げられた。
なにも関係ないのに、大好きなママの顔を見て、
「ぼく抱っこは嫌だよ!あいつにダメと言って!」という感じで訴えてるように見えた。
ママとしかお散歩行かなくて、
私が散歩に誘うと逃げるか無視した。
お洋服を着てるときは、脱ぐとなんだか裸になったみたいで見てるこちらが恥ずかしかった。
目はつぶらで、いつも一生懸命まっすぐ私を見た。
たまに見える白目がかわいくて、
「メルトの白目を見たら幸せになる」と11年間家族の中で言い伝えられた。
ちいさくて、非力なので、こちらとしては何も怖くないのだが、怒る様がかわいくて、怒られたかった。
噛まれたかった。
キックもパンチもされたかった。
わざとしっぽを触って怒られたかった。
もう怒ってくれない、こっちに歩いてくることもない、ごはん食べるとき耳がお皿に入っちゃうこともない、水が入ってないって無言で訴えてくることもない、不審者だと吠えられて私だとわかった瞬間しっぽを振ってくれることもない。
ピンクのあみあみのボールを、持ってきてと言うとサッカーみたいに、前足で触るんだけど、持ってはこれなくて、偶然あたりどころがよくて私のとこまでボールがくることがある。
そのボールのあみあみのところにマズルが入っちゃって、とれなくなって困ってたことある。
それくらいちっちゃい顔だった。
鼻と肉球は黒くてなんか乾燥してた。
抜けた乳歯は母が大切にとってある。
ちっちゃくてかわいいんだ。
食欲がなくなってきてからは、好きなものしか食べなくて、混ぜても器用に時間かけて、好きなものだけ選んで食べた。
呼ぶと、前足をパタパタっとやって駆け寄ってきた。
キック!と言うと前足で私や母に膝カックンした。
ヒップアップ!と言うと上手にお尻をあげた。
ぽんぽんちゃんは?と言うとお腹をだして撫でさせてくれた。
糖尿病になってインスリンの注射を毎食後しなきゃいけなくて、母が打ってくれてたんだけど、ご飯終わったらちゃんと注射打つ現場に来て、打たれた。
嫌がりながらも、ちゃんと打たれにきた。
それがまた健気だった。
ごはんを食べ終わったら必ず私や母のところへ行って、私たちの口元をふんふんした。
私と母は「ごちそうさましにきたのーえらいねー」と褒めたが、実際彼がどうゆう気持ちで来てふんふんして行ったのかは、わからない。
一緒に住んでる犬が寝ているメルの近くを通ったら、うーっと怒るのに、自分はおかまいなしにズケズケと踏んでいくタイプだった。
そうやってうーっと怒るのに、その犬に自分のお股の匂いを嗅がれるときはなぜか素直にかがせた。
そこは怒らないのかと長年私は不思議に思っている。
おしっこするときはしゃがんでした。
おしとやかな高貴な犬だった。
あんなに抱っこが嫌いだったのに、晩年はたくさん抱っこを求めてきた。
ありがたく抱っこした。
りょうくんに撫でられるのが好きだった。
りょうくんは嫌なことをしない。
ずーっと撫でてくれる。
安心できる存在。
だいすき。
と思ってたと思う。
りょうくんが家に来ると、近くに行って、撫でられた。許される限り撫でられた。
亡くなる何日か前に久々にりょうくんに会って、好きなだけ、撫でられた。
りょうくんは仕事に戻らなきゃ行けなくて、撫でるのが終わっちゃったけど、いつもより多く撫でられてた気がする。
メルトはりょうくんのことが好きだった。
メルは子供が嫌いだった。
散歩中子供の声がするとそっちの方向に行きたくないと足をとめた。
危機回避能力に長けていた。
かしこい犬だった。
隣にあった小学校を解体するとき、何日もいた誘導員のおじさんと仲良くなったらしく、そのおじさんのところには近づいていったらしい。その場を見てみたかった。
メルトはおひさまが、好きだった。
ベランダの日の当たるところで寝てた。
メルトのおひさまいるところに、クッションを置いてあげた。
メルトは仮病が使えた。
人間が何日も遠くに行かなきゃいけなくてペットホテルに預けられるとなると、少し前から具合悪そうにして母を心配させた。
ホテルに預けても元気がなくて、ご飯も食べてないとホテルから連絡来た。
カメラで確認するといつもそれぞれの犬生を生きて干渉しあってなさそうな犬2匹がトムとジェリーみたいにそうゆうときは寄り添いあって寝てるの見ると、かわいそうで申し訳なかった。
よし!と言わないとごはんを食べないしつけがされてたので、ホテルのお姉さんに、よし!と言ってもらったら食べた。
ジャンボイエローで買ってきた、メルト。
メスの兄妹が一緒にケースに入ってた。
2匹は飼えないからメルだけ来た。
メルの妹、元気だといいな。
当時ソファを買ったばかりで、
「メルはソファより高かったんだよ!」と何度も母と言って笑った。
メルが家に来た日、父には飼うこと内緒にしていたので、あえて何も言わず、キャリーに入ったままのメルトを置いておいた。
「なんだこれ!」と父はびっくりしながら嬉しそうだった。
メルトって名前は母がつけた。
音が好きだったようだ。
ミドルネームのパトリックは、スケートのパトリックチャンからきている。
テレビで見ていて、かっこよかったからか、なんかミドルネームになった。
ちなみに同居犬のクー太のミドルネームは、マイケルである。
マイケルジャクソンからきている。
母が好きだからつけられたと思う。
メルトは家に来た時、ねずみみたいに小さかった。
コアラの着ぐるみみたいな服が最高に可愛かった。
黒のダウンはヤンキーみたいになって、あまりかわいくなかった。
だいたい何を着てもかわいかった。
メルトに会いたい。
ちっちゃい頭だから脳みそもちっちゃくて、
そのちっちゃい頭で一生懸命考えてる顔がかわいくて、全ての行動が存在がなんかかわいくておもしろくて、いるだけで私を笑わせてくれる唯一の存在だった。
本犬はいたって真面目に生きているのがまたよかった。
メルトの犬生11年のうち、最初の5年くらいしか一緒に暮らせてなくて、最後の6年くらいは実家から離れた私は毎日会えなくて、でも夏は自転車で週に何度も会いに行った。
冬はバスやタクシーで、週に一回行けたらいいなって感じだった。
会うたびまず吠えられて、私だとわかってもらうのに、
「覚えてる?わかる?一緒に暮らしてたんだよ!」と自己紹介した。
悔いはない。
できるだけ、私ができるだけのことをした。
おやつはさつまいもが好きだったけど、糖尿病になってあげなくなって、ジャーキーとか買ってった。
興味持ってくれなくても、定期的におもちゃも買ってみた、興味は持ってくれなかった。
メルトって、何回も呼んで、何回も大好きだよって教えた。
メルが1番好きだよって、
どうしてそんなにかわいく生まれてきたの?って、
誘拐されちゃうよ?気をつけてね?って、
ずっと、ずっと、一緒にいたいよって、
11年間何回も言った。
最期のときも言った。
最期のときは、大丈夫だよってゆうのも、言った。
行かないでと言いながら、
行っていいよと言った。
嫌だよと言いながら、
大丈夫だよと言った。
なんにもこわくないよって、
こわくないといいなと思って言った。
私のメルトは行ってしまった。
虹を渡ったのか、星になったのか、無なのか、そばにいるのか、わからないけど、メルトが幸せならいいなって思う。
むしろ死んだからこそ、いつでも一緒説もあると自分に、言い聞かせている。
私を忘れて、楽しく気楽に空か地上で暮らしてくれてもいいんだけど、私は死ぬまで覚えてる。
フワフワで、かわいくて、おバカで、おもしろくて、あっくあっくって声が最高にかわいい、私の大好きなメルトのこと。
でも私人間で、少しずつ確実に忘れていくから、ここに書いておく。
忘れたくないのに、忘れちゃうから書いておく。
また思い出したら追加する。
メルトは行ってしまった。
「お先に行きますバイビーきらーん!」
って感じで行ってしまった。
そんな感じで、行ってくれてたらいいなって私の願いがだいぶ入ってるけど、きっとそんな感じで行った。
ある程度メソメソしないと、こちらとしても乗り越えられないので、毎日メガネと薄化粧を装備して、仕事に行っている。
雪を見ても泣けてくる。
白くてフワフワしてるから。
メルってふと口から出てくる。
好きなだけ呼ばせてもらう。
あー。メルトと過ごせて幸せだったなー!
かわいかったなー!だいすきだなー!
ありがとなー!
ちゃらんぽらーん
【追記】
メルトの頭は、だし昆布(だしとる前の乾いてる状態)の匂いがした。
大事なことを、書き忘れてた。失敬失敬