おはようございます。☀️Shinoです。
今日は今の日本の経済の話をしていきたいと思います。
誰でもわかるように、なるべく噛み砕いて話を進めていきますので、現状把握にお役立ち出来たら嬉しいなと思います。
では。↓

最近、日常の中で「物価が高くなったな」と感じる場面が増えたと思います。
スーパーの食料品、外食、日用品。どれも少しずつ、確実に値上がりしています。
実は今の日本は、経済全体で見ると少し不思議な状態にあります。
それは、車で言うとアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態です。
このたとえを使うと、今の政治と経済の動きがぐっと分かりやすくなると思います。

 

アクセルとブレーキを、まずは車で考えてみる

車を運転するとき、アクセルはスピードを上げるためのものです。
前に進みたいとき、遠くへ行きたいときに踏む。
一方でブレーキは、スピードを落とすためのものです。
危険を避けるため、スピードが出すぎたときに踏む。

国の経済も、これとよく似ています。

国がアクセルを踏むとは、「お金を使って経済を動かそうとすること」。
ブレーキを踏むとは、「お金の使われ方を抑えて、行き過ぎを防ぐこと」。

今の日本では、この2つが同時に行われています。

 

政府は「将来のため」にアクセルを踏んでいる

まずアクセル側の話から。
今の政府は、「今はしっかりお金を使って、将来もっと稼げる国になろう」という考え方をしています。
そのために、大きな予算を組み、成長のための投資を進めています。

ここで使われている仕組みが「国債」です。
国債とは簡単に言えば、国が『あとで返す』と約束してお金を借りること
そのお金を使って、インフラを整えたり、企業や産業を支えたりします。

こうして国が支出を増やすと、世の中に出回るお金の量が増えます。
お金が増えれば、人も企業もお金を使いやすくなり、経済は動きやすくなります。
(お金の供給が増え、物の需要が高まる)
これが、政府が踏んでいる「アクセル」です。

 

一方で、日銀は「今の生活」を守るためにブレーキを踏んでいる

同じタイミングで、別の立場からブレーキを踏んでいる存在があります。
それが日本銀行、いわゆる日銀。

日銀が最も気にしているのは、「物価が上がりすぎないこと」。

物価が上がりすぎると、給料がすぐには追いつかない人が苦しくなります。
生活が不安定になり、将来の見通しも立ちにくくなる。
そこで日銀は、金利を上げるという方法でブレーキをかけています。

金利とは、お金を借りるときに上乗せして払うお金のこと。
この金利が上がると、ローンを組んだり、大きな買い物をしたりするハードルが高くなります。
結果として、お金の使われ方は少し落ち着きます。
(お金の供給が減り、物の需要が下がる)
これが、物価の上がりすぎを抑えるための「ブレーキ」です。

 

なぜ同時に踏むのか。理由は「見ている時間」が違うから

ここまで読むと、「なぜこんなややこしいことをしているのか」と思うかもしれません。
理由はシンプルで、見ている時間の長さが違うからです。

政府は、数年先、十数年先を見ています。
「今成長しなければ、将来もっと苦しくなる」という危機感があります。

一方で日銀は、今この瞬間の物価や生活を見ています。
「これ以上物価が上がると、今が持たない」という判断をしています。

だから、政府はアクセルを踏み、日銀はブレーキを踏んでいます。

 

ただし、このやり方にははっきりしたリスクがある

このアクセルとブレーキの同時操作は、うまくいけば大きな成長につながるかもしれません。
しかし、見落としてはいけないリスクもあります。

■ 国の借金が増えすぎるリスク
国債は便利な仕組みだが、無限に使えるものではありません。
借りたお金は、将来必ず返さなければならない。
国債が増えすぎると、借金そのものが膨らみ、さらに、金利が上がっている今の状況では、利息の支払いも重くなります。

そうなると、本来使えるはずだったお金が、借金の返済に回ってしまいます。
借金返済を、新たな借金をして行う額がどんどん大きくなることもありえます。
今のために使ったお金が、将来の選択肢を狭めてしまう
これが一つ目のリスクです。


■ 成長しなかった場合、「お金の量だけ」が増えるリスク
もう一つ、より生活に直結するリスクがあります。
それは、成長につながらなかった場合でも、
世の中に出回るお金の量だけは増えてしまうという点です。

お金が増えても、モノやサービスを生み出す力が増えなければどうなるか。
同じ商品を、より多くのお金で奪い合うことになります。

結果として起きるのは、物価の上昇。
給料が上がらなければ、生活はどんどん苦しくなります。

これは「成長を伴わないインフレ」と呼ばれる状態で、生活者にとってはかなり厳しい状態です。

 

それでもアクセルを踏む理由

ここまで読むと、「じゃあ何もしない方がいいのでは」と感じるかもしれません。

ただ、何もしないことにもリスクがあります。成長しない国は、ゆっくりと力を失っていく。

今の政策は、
成長に賭けるリスクと、何もせず衰えていくリスク。
この2つを比べたうえで、あえて前に進もうとしている選択をしているのだと考えます。

 

まとめ

今の日本は、
将来の成長を目指してアクセルを踏みながら、今の生活を守るためにブレーキも踏んでいます。

その裏には、
国の借金が増えすぎるリスクと、成長しなければお金の量だけが増えるリスクがあります。

この政策が成功するかどうかは、
今使われているお金が、本当に将来の成長につながるか
そこにかかっています。

ニュースを見るときは、「いくら使うか」だけでなく、「何に使っているか」。
そこを意識すると、今の日本の姿が少し見えやすくなると思います。