　皆さんこんにちは、マジックキノです。今日で投稿６回目となります。シリーズでコミュニケーションをより良くしていくための、「人間関係の潤滑油」を提供させて頂いてます。

　さて、今まで傾聴することへの大切さや具体的な効果についてお話をしてきました。今日は、より傾聴の効果を深める共感と承認について深堀していきます。

■共感とは

　相手の立場に立って考え、感じること。相手の事情・状況の中で、相手の感情を理解しようとする。「自分だったらこうする」ではなく、「相手がどう感じているのか」が重要です。

⇒共感と似た言葉に、「同感」「同情」という言葉がありますが、「同感」には自分が相手と同じ感想や意見を持っているということであり、そこには自分の価値判断が含まれます。ですから、もし相手の言うことと、自分の考えが違っていると「同感」できないという可能性があります。

⇒「同情」の場合は、「大変ね」という相手の不幸や苦しみに対する憐み、上から目線で見つめられていると捉えられる可能性もあります。共感は、相手の立場になって事情や感情を共有するということであって、そこには自分の価値判断が含まれないのです。

■承認とは

　ありのままの相手をそのまま自然体で受け入れるということです。

共感とほぼ同じような意味ですね。

⇒自分を否定して、他人を否定して、環境を否定する人生は、苦しく、自他共に厳しく見つめ否定的にとらえてしまいがちです。

⇒しかし、自分を承認して、他人を承認して、環境を承認する人生は、心が楽になり、人生が楽しくなるでしょう。承認とは限りない許しと励ましの肯定なのです。

　　さてここで一つの疑問がわいてきます。

　承認とは、相手が言ったことばが、悪なることでも良いと「許可」するということですか？　例えば、苦しさゆえに泥棒をしてでもお金がほしい、と言った時、泥棒を肯定するのですか？という疑問です。

　結論から言うと、悪なることでも良いと「許可」することでは、ありません。そういう気持ちでいるんだということを承認するということなのです。

「罪を憎んで人を憎まず」ということわざが、この意味に近いかもしれませんね。

　また世界中から、非難されても、母親だけは、我が子を守りたいと思う、親が持つ無償の愛のような心に触れると、相手の「良心の心」が、悪なる心を持ってしまっている私を承認して信じてくれる。本当にこのような心を持ってしまっている自分に申し訳ない。何とかして悪を除いていきたい・・・というような本来の自分を取り戻す扉が開くきっかけになるのですね。

　以上の内容を踏まえたうえで、先回の⑤「気づき」という感情は崇高な感情ランキングの何位くらい？」を読み返してみるとより、深く心に残るかもしれませんね。

　では、また次回皆様の会えることを楽しみにしております。

⑥傾聴、共感、そして承認してあげることの効果