(自称) 勇者オメガの冒険の日々

(自称) 勇者オメガの冒険の日々

勇者として認められるのを待つのを止めて、自ら勇者として生きることにした。毎日を面白い冒険にする力を身に着けていく。

Amebaでブログを始めよう!

私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。



今日は北の森に向かう旅立ち前の

最後の打合せだった。


王都にある伯爵の屋敷で

今回の任務の説明を受けた。



まず

アルファ、ベータ、私の3人で

ヤーマン王都から北方の

キタ伯爵領へ向かう。


そこで

キタ伯爵家の騎士、賢者と合流し

北の森の魔女のもとへ


北の魔女から

子供の姿にされた伯爵家の跡取りの

呪いを解く方法をゲットする。


その道程で魔物が現れた際に

騎士と賢者を魔法で護衛するのが

私達のミッションなので


もし魔女が

呪いの解き方を知らかったとしても

報酬は払われる約束になっている。




しかし、



アルファは帝国貴族で

超絶な傲慢


ベータは防御系魔法使いだが

ビクビク臆病



なので


私が2人の言動を諌めながら


キタ伯爵と側近との

コミュニケーションの前面に立ち

フォローすることに。。




黙れ、アルファムキーッ



しっかりしろ、ベータおーっ!



と、

何度心の中で叫んだことか笑い泣き





ねぇ。。アセアセ


これからずっと

私がフォローすることに

なるわけ?




家具や持ち物を売り

引き払う準備ができて

ガランとなった部屋に帰宅すると

がっくりうなだれた。



黒猫シータ(実は魔物)が

窓辺からスルリと床に降り

寄ってくる。



シータに

今日の状況をぶちまけた。



が、


シータは同情するどころか

笑い出したのである。



『ふぉっふぉっふぉニヤニヤ


まるでシナリオが

用意されていたかのようじゃのう』




「はぁ?」




『“ルーラー” という夢のお告げ。


そして

アルファ、ベータという登場人物。


北の森、ユアン帝国への旅。


すべてが仕組まれた

シナリオのような展開じゃニヤニヤ




「ちょっと、どういうこと!?


ルーラーのことといい、

何か知ってるなら教えてよ💢」




『ふぉっふぉっふぉニヤニヤ


自分で掴まねば意味がないんじゃ。


うーーーむ

1つだけヒントをやるとしたら、、


そうじゃの


アルファとベータの共通点は何じゃ?


それが


お前さんが

ズバ抜けて高いMPを

持ちながら


発揮できない

理由でもある




「え!? 何なの?!


あの2人は真逆のタイプで

全然似たところなんてないじゃないおーっ!



いつも周りの目を窺い

これから何が起こるのか

相手がどう出てくるのかに

怯えてばかりのベータと


“こうあるべき” って決めつけて

自分の思い通りに行かないと

周りのせいにして

怒りをぶちまけるアルファと、、しょんぼり




『そして

自分は2人とは違って

わきまえてる、全体が見えてるって

思っていながら


実はアルファとベータの両極のどちらかを

行ったり来たりしてるだけの

お前さんとなウインク




「。。。。」




ルーラーとしての

在り方から

最も遠いところにいる

からのう。。』




“ルーラーとしての在り方”

という言葉を聞いて


ふとシータが言いたいことが

見えた気がした。




「ベータは

この世界をどうしたいかを

自分で決めるだけの

肝ができてないし



アルファは

あまりにも狭い視野で

独りよがりの未熟な決め方しか

していない



自分と世界が

見えていない状況で


何かを規定して

力を与えたり


より大いなる意思に委ね

あるべき姿に導くのは

不可能




突然口を突いて出てきた言葉は

自分の言葉ではないかのようだった。




シータが目を丸くした。



『これはこれは、、笑い泣き


これから面白くなりそうじゃのぅ



先日


世界は自分の鏡


と言ったが


アルファとベータは

お前さんでもある。



自分のことは

なかなか見えんもんじゃが


あの2人を見れば

自分の何が

力を堰き止めているのかが

捉えられるし


あの2人が変われば

お前さんも

変わっているということじゃ



まずは

自分の鏡からヒントを得て

自分の内側を見つめ直し

整えていく。



そして


外側の世界を観測して

自分が成長しているかを

確認していくことじゃウインク




つづく

私は(自称)勇者オメガ。

属性は()魔法使いで、真の属性を探索中。




ーふん、


過去の偽りの栄光だけの

一番役に立たないヤツ


が来たな。




昼間の顔合わせでの

アルファの言葉が

何度もフラッシュバックしてくる。



わかっている。



これは本当は

自分の言葉だ。



自分の中に沸き上がってくる度に

打ち消そうとして

必死に押さえ込んできた。



だから

代わりに外の世界の人間を使って

言わせたのだ。



ああ、


有り余るMPを抱えながら

それを使う表現形がわからない。



攻撃、防御、変幻、強化系魔法も

(魔法使い)


火風水土の精霊召喚も

(シャーマン)


癒しや回復系ヒーリングも

(ヒーラー)


他国の文献も調べ上げ

あらゆる表現形にチャレンジしたのに



どれもこれも身体の細胞が


「これではない」


と言ってくる。




私は

いったい何なのだ?



何を表現したくて

この世界に

生まれてきたんだ?




これだけのポテンシャル(MP)

恵まれながら


自分の在り方が見出せず

役に立たない。




苦しい。




悲しい。




もうずっと

この答えのない疑問のループを

ぐるぐる回り続けている。




悶々としながら眠りに落ちた。




長い長い夢を見た気がする。



ハッと目を覚ますと

窓からの陽の光が眩しい。



もう朝か。。



内容を思い出せないが、

1つのワードだけが頭の中に

木霊していた。



ルーラー



何なんだ、それ?




『どうしたんじゃ?


なんかお前さんを包むオーラの

色と形が変わっとるぞ?』



同居人ならぬ同居者の

黒猫(に化けた魔物)シータが

本棚の上から

訝しげにこちらを見ている。




「えっ?」




『ふむ、

これは奇なことじゃのう。。』




「ねぇ、シータ

ルーラー” って聞いたことある?」




『ルーラー?』




「夢を見たの。


なんだかものすごく

心を動かされた感覚だけが残ってて

内容は思い出せないんだけど


ルーラーって言われたことだけが

頭の中にこびりついていて」




『ルーラー、、か。


まさか、、いや、なるほど。

お前さんのMPの高さは、、


ふーーーむ』




「え、何か知ってるの?

教えて!!!」




『どうりで

MPが使いこなせんわけじゃ。


お前さんはあまりにも

思考や感情が

外側から刷り込まれた

価値観やビリーフに

まみれすぎとるからの真顔




「ちょっと!

もったいぶってないで

教えてよ!!!おーっ!




『今のお前さんが知っても

ムダじゃ。


まずは昨日言った通り

自分の内側を整えて

今回の冒険パーティの他の2人が


優しく頼りになる

男達に変わる現実を

つくりだすことじゃニヤニヤ




うぉぉぉ

気になるーーーーガーンガーンガーン




というか

私の人生の核心につながる気しか

しないんだけどーーーーおーっ!おーっ!おーっ!




が、



こういう時のシータは

これ以上いくら突っ込んでも

拝み倒しても


絶対に口を割らない。




ぐぬぬぬぬ。


ここは戦略的に

どうにか喋らせる糸口を

見つけないと。。しょんぼり




『ふぉっふぉっふぉっニヤニヤ


まぁお前さんが心を入れ替えて

あの2人が変われば

ちょっとは教えてやらんでもない』




このヤロー


捨て猫、ならぬ捨て魔物を

魔法使いギルドから引きとって

狭い籠の中の生活から

解放してやった恩を忘れやがってムキーッ




こうなったら

あの2人を変えるしかない。


あの傲慢ヤロウと臆病男を、、、




うーーーん



できるかなぁ笑い泣き



ハードル高っ




いやいや

めげるな、勇者オメガ。



この生命の属性を掴み

真の勇者になるために。

私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。



旅好きで

冒険に焦がれる私であるが


もうすぐ

今までの生活が大きく変わると思うと

急に不安になってきた。



いつも言うことは大きいが

気が小さいからね!笑い泣き




キタ伯爵の依頼案件


【子供の姿にされたご子息の

呪いを解く方法を入手するため

北の森の魔女を訪ねる】


について


おジジが

ベータと私の2人枠で

うまく交渉してくれて

話はまとまった。



アルファに関しては

帝国貴族であることは伏せて

呪いで子供にされたことを明かし

同行OKになった。



キタ伯爵の息子は

北の森には行かないので

代わりにまずアルファで

魔女の力を確認できることを

売り込んだのである。




今日は魔術師ギルドで

アルファ、ベータ、私で顔合わせ。


今回は

黒猫シータ(実は魔物なのは秘密ぶー)も

連れてきたよ。




例のごとく、私は遅刻ぼけー




チリーーーン



扉を開けると

奥のテーブルに

ふんぞり返って座るアルファと

恐縮して縮こまっているベータの姿が

目に入った。




アルファ

「おまえ、そんなにビクビクして

本当に役に立つのかよムキー



ベータ

「自信がなくて、、ショボーン

本当にこの仕事僕にできるのか

不安で不安で。。


やっぱり止めておけばよかった。

本当は受けるつもりなんか

なかったのにショボーン




子供が大人に説教している光景は

なかなかに異様だ。




「ちょっとアルファ

ベータさんはヤンマー王国でトップクラスの

防御系魔法使いなのよイラッ


ベータさんもそんなに不安がらないで。

おジジのお墨付なんだからえー?



アルファ

「ふん、

過去の偽りの栄光だけの

一番役に立たないヤツが来たなプンプン




こ、こやつ


まだ前回のやり取りを

根に持ってやがるなイラッ




ニャーオ


シータが高笑いをして

私にしか聞こえない声で呟いた。


『まさに

お前さんの分身とも言える

男2人じゃな』




どういう意味?


ぎろりとシータを睨む。




『お前さんの

傲慢さと臆病さの両極が分離して

目の前に姿を現したようなもんじゃ。


この世は自分の鏡


じゃからのうニヤニヤ




はぁ?




『お前さんを責めるモラハラ男

頼りにならない言い訳男


お前さんがもっと自分に優しく

しっかり自分を支えられるようになれば


現れる男も変わるじゃろニヤニヤ




。。。。


シータの言うことは

いつもど真ん中を突いてきて

ムカつくワ笑い泣き




冒険パーティのメンバーは


勇者のレベル次第


だってわかったよ。



この世に掃き溜めのツルなんてない。

縁があるのは似た者同士ってね。



だけどシータ、

あなたもその一味だって

忘れないでよね




くそー


ここから勇者レベルを上げて


最高の仲間と

最高の冒険を実現するんだ。




がんばれ、オメガ。




つづく


私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。

 

 

「ただいま〜」

 

長ーーーい1日を終えて

ようやくの帰宅。

 

 

『遅かったのう。。』

 

部屋に入ると

黒猫シータが毛繕いをしていた。

 

 

正確に言うと

黒猫に化けた魔物である。

 

 

1年前に

魔法使いギルドに保護されていたのを

譲り受けたのだ。

 

ギルドに訪ねてきた不審な男が

少しの間シータを預かっておいてくれと

置いていったまま戻らず

数ヶ月過ったところだった。

 

 

MPがめちゃ高い私はにやり(ドヤッ)

一目でシータが魔物だと見抜いた。

 

そして

他の人達には聞こえないシータの言葉を

理解することもできた。

 

 

で、当時

 

色々あって

ヤケクソになっていた

私は

 

シータにそそのかされて

魔物との主従契約を結び

(もちろん私が主人よ)

 

引きとることになったのである。

 

 

それにしても

魔法使いギルドの人間は誰も

シータが魔物だと気づいていなかった。

 

やっぱアルファの言う通り

ヤンマー王国の魔法使いって

レベル低いよねぇえー?

 

 

 

『どうしたんじゃ?

そんな疲れた顔をして。。

 

例の仕事に

問題でもあったんかの?』

 

シータは人間の言葉を

ギルドの番頭おジジの話を聞いて

覚えたらしい。。

 

 

 

しかし、こやつ

 

高位の魔物だと豪語していたから

私の真の属性を知れるかもって

期待して契約したのに

 

契約してみたら

実は黒猫になる前の記憶がなく

人間の言葉が話せるだけで

 

何の役にも立たない

へっぽこ

だった。おーっ!

 

 

今では

ただの話し相手である。

 

 

まぁ

一時の衝動で契約してしまったから

害をなす危険な魔物でなかっただけ

よしとしよう。

 

 

 

『お前さん、今

ワシのことへっぽことか

思ったじゃろ?』

 

 

うっ

こういうことの察しだけは

いいんだよなしょんぼり

 

 

 

『ふん、

お前さんは自分のMPの高さを

プライドの拠り所にしている

ようじゃが

 

まったく

使えてないんじゃから

 

役立たずの

へっぽこ

 

は同じじゃなニヤニヤ

 

 

 

ぐぬぬ。。ニヤ

図星なだけに返す言葉もない。

 

 

 

『魔法使いとして

大した能力もないのに

 

世紀の大冒険をしたい

 

とか大見栄張ってないで

 

まずは

 

ありのままの自分を見る

 

ことじゃ』

 

 

 

「だから

今まで築いたステータスを捨てて

賢者属性と偽るのも止めて

 

本当の自分(真の属性)を見出す

努力をしてるんじゃん💢」

 

 

 

『いきなり

本来の自分

時代を変える勇者

結びつけようとするから

 

苦しくなるんじゃよ。

 

過去の敗北を挽回するために

すぐに大きな成果を出そうとしても

空回りするだけじゃ』

 

 

 

シータの言葉になぜか

つい先ほどまで話していたベータの姿が

脳裏にフラッシュバックした。

 

 

ヤンマー王国で

トップクラスの防御系魔法の使い手なのに

 

セルフイメージが低すぎて

好条件の仕事を拒絶しつづけ

 

名声を逃すどころか

まともな生活すらできていない

情けない男。

 

 

恵まれた才能を活かそうとしない

人間を見ると

 

怒りで

血が逆流しそうになる。

 

 

そしてそれは

 

本当は

 

自分への怒りを

相手に投影しているだけ

 

だと

わかっていた。

 

 

 

どうして…?

 

 

どうして

これだけのMPに恵まれながら

 

 

魔法も召喚術も使いこなせず

 

 

何も成さず

何者にもなれず

 

役立たずのまま

年をとっていくのか?

 

 

昔見た大冒険の夢は遠のき

老いだけが迫ってくるのか?

 

 

 

自分の生命(いのち)に

応えられない

この自分

 

あまりにも口惜しく

情けない。

 

 

 

これ以上

自分に失望したくないんだ。

 

このまま

後悔の念にまみれて死ぬのは

 

絶対にイヤなんだよ。

 

 

 

「。。。。」

 

 

 

『すまん、

ちょっと言いすぎたようじゃ。

 

主人(あるじ)にはちゃんと

幸せになってほしいんじゃよ』

 

 

 

「はは、それ、

魔物のセリフじゃないでしょ?

 

それともうまく丸め込んで

後で美味しく満たされた魂を喰う、

とかだったりしてねー

 

 

シータは時々とても優しい。

 

魔物であるシータの

優しい言動の本心はわからないけど。

 

 

 

「そうだ。

 

帝都に向かう前に

北の森に寄ることになるかも」

 

 

 

『どういうことじゃ?』

 

 

 

「ホク伯爵家の令息が

近々成人の儀を控えてるんだけど

 

2週間前に突如

子供の姿

なってしまったらしい」

 

 

 

『子供の姿。。!』

 

 

 

「そう、もしかしてアルファの件と

関係してそうでしょ?」

 

 

 

『ふむ』

 

 

 

「で、

 

伯爵が極秘裏に情報収集したところ

 

北の森の奥に住む魔女なら

呪いを解く方法が分かるかもという話で

専属騎士を派遣することになったんだけど

 

最近あの地域は

何度か魔物が出没してるから

魔法使いを雇うことにしたみたい」

 

 

 

『それで、お前さんが?』

 

 

 

「うーーーん

 

他の魔法使いが推薦されてたんだけど

気が弱すぎて拒んでてさ

 

あまりにもイライラするんで

発破をかけたら

 

なぜか一緒に行くことになって。

 

おジジがアルファと関係するかもって

私とあいつも同行する形で

伯爵家と交渉してくれたんだよね」

 

 

ホク伯爵は古い価値観の人で

魔法使いを信用していないんだけど

防御系なら危険は少ないんじゃないかと

ベータに白羽の矢が立ったようだ。

 

 

 

『じゃが

もしアルファの魔法が解けてしまったら

 

お前さんは用無しで

せっかくの好条件の契約が

おじゃんになってしまうんじゃ。。』

 

 

 

「ふふふ

 

アルファからはもう前半金を

先払いでたっぷり受け取ったし

伯爵家からの報酬も半分もらえるから

(こういう交渉は得意音譜)

 

帝都への旅費と

しばらくの滞在費は十分wウシシ

 

あのオレ様キャラのアルファから

早々に解放されて

道すがら観光を楽しんで

帝都に向かえるのなら

 

それこそラッキーキラキラ

 

 

 

『。。。。真顔

 

帝都に向かう目的を

忘れとらんかの?

 

本来の自分を表現する形

=真の属性

 

を見つけたいんじゃろ?

 

北の森の魔女に

お前さんのMPの表現形について

何かヒントがもらえるといいがの』

 

 


そ、そうだった。。笑い泣き

 


 

『本当の自分を

この世界で表現する。


すごいことをしたり

すごい人間になるより


それが

生命の

一番の幸せの形じゃ


忘れぬようにの』


 

 

つづく

私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。

 

 

 

生まれ育ったヤンマー王国で

最もステータスの高い「賢者」属性と偽り

エリート賢者集団ウィズダムに

潜り込んだ私は

 

いつか国王お墨付の勇者に

冒険の仲間として見出される

 

準主役級のツンデレキャラ

 

をめざしてがんばっていたが、、

 

 

いつまで経っても

 

勇者は現れず

 

 

逆に

ウィズダムで悪役扱いされ

最後は地位を失い

追い出されるはめに。。笑い泣き

 

 

 

で。

 

人生計画が完全に

狂ってしまった私は

 

勇者を「待つ」のは止めて

 

自分が

勇者になる

 

ことにしたのである。

 

 

 

 

呪いで子供の姿になってしまった

ユアン帝国貴族アルファとの

前回のやり取りで

 

その誓い

思い出したのだった。

 

 

 

偶然の巡り合わせで

彼と出会い

 

ヤンマー王国から帝国までの

旅の同行者&保護者役として

雇われることになったが

 

 

私はもう

 

誰かに選ばれる側

 

として生きるのは止めたんだ。

 

 

私が選ぶ側に立つのだ。

 

 

だから

どんなに好条件の依頼だからといって

下手(したで)に出たり、自分を偽って

その依頼にしがみつくような

マインドは手放せ。

 

 

長年の自分の生き様と真逆だから

すぐに流されそうになるけど

 

がんばれ、オメガ。

 

 

人生の主導権を

自分に取り戻すんだ。

 

 

オレ様キャラのアルファに

遜らないと改めて誓う。

 

 

主役は私なのだよ。

 

 

 

すっかりアルファのペースに

呑まれかけていたが

形勢逆転である。

 

 

私をコケにするヤツの言葉を

華麗にスルーし

 

提示された旅ルートに難癖をつけ、、

 

ではなく、

優雅に問題点を指摘しぶー音譜

 

 

私が行ってみたい場所を

モリモリ盛り込んだ

 

新しい旅のプランを提案してやった。ゲラゲラ

 

 

 

アルファは

私を自分のコントロール下に置くのに

失敗してイライラしていたが

 

知ったこっちゃないわ。ぶー

 

 

 

 

アルファと別れた後

旅用の魔法ツールを揃えるために

再びダウンタウンの魔法使いギルドへ。

 

 

チリーーーン

 

扉を開けると

番頭のおジジが

何やら1人の魔法使いを

説得しようとしていた。

 

 

「お前さんの能力を見込んで

せっかく非公開の優良案件を

紹介しているのに、、

 

うまくいけば名も売れ

伯爵家の専属になれるかもしれん

のじゃぞ?

 

なぜいつもチャレンジしないで

レベルの低い悪条件の仕事ばかり

受けようとするんじゃ?」

 

 

「いえ、、

僕は世間で認められたいとか

貴族に雇われたいとか

そういう欲はないので。。

 

そんな世俗的なところから離れて

ただマイペースに

静かに平和に暮らしたいんです。。」

 

 

ふーーーん。。

 

おジジが非公開の案件を薦めるような

能力ある(はずの)人物なのに

 

ずいぶん自信なさげな

しゃべり声も弱々しいヤツだなぁえー?

 

 

「静かに平和に暮らしたい」

って言いながら

悪条件の仕事ばっかり選んでるってことは

 

そーとー

セルフイメージが低い

 

わね。うーん

 

 

「自分には恵まれた生活なんて

相応しくない」

 

って思ってるんだろうな。

 

まぁ私には関係ないや。ぶー

 

 

「おジジ、

魔法ツールを物色させてもらうわね」

 

と声をかけ

棚が並ぶ方へ進もうとして

 

ハタと、

その自己肯定感の低い魔法使いと

目が合ってしまった。

 

 

???

 

 

栗毛に碧色の瞳

控えめで大人しそうな顔つき

 

知らない顔だ。

 

声だって聞き覚えなかったし。

 

 

だけど

なぜか懐かしい感じ。。?

 

 

相手も私に何かを感じているようで

お互いに視線が止まった。

 

 

 

「なんじゃ、

2人は知り合いなのか?」

 

おジジに声をかけられて

我に返った。

 

 

 

「いや、そういう訳では。。」

 

自分でも訳がわからず

歯切れ悪く答える。

 

 

 

「ふむ、彼はベータ、

防御系魔法の優れた使い手じゃ。

 

ベータ、こちらはオメガ。

駆け出しの魔法使いじゃよ」

 

ねぇ、、

駆け出しのって

わざわざつけなくてもよくない?おーっ!

 

 

 

「ちょうどそろそろ

お茶の時間にしようと思ってたんじゃ。

 

2人ともちょっと

つきあってくれんかの?」

 

 

 

雲ひとつない天気の良い昼下がり

 

なぜか魔法使いギルドの

暗〜い事務所で

おジジと弱気な魔法使いと

お茶をすることになってしまった。

 

 

 

つづく

私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。

 

 

若返りの呪いで

子供の姿になってしまった

ユアン帝国の貴族アルファの

旅の同行兼保護者役として

あっさり契約が決まってしまった。

 

 

“呪い” なんて

ちょっと不穏な匂いはするけれど

帝国までの旅費がタダになる上

報酬額もホクホク。。ラブ

 

 

これは

受けんわけにはいかなかろう

 

ふっふっふ

 

音譜ラッキーキラキラ

 

 

 

貴族学院の新学期までに

帝国に戻らねばならないというのは

作り話だったので

出発は1週間後になった。

 

アルファとしては

早く帰国して若返りの呪いを解きたいが

せっかく遠路ヤンマー王国まで来たので

城下街を視察しておきたいと

思い直したようだ。

 

 

まぁ

ヤンマー王国は辺境に位置し

帝国には及ばないとはいえ

 

世界屈指の経済的豊かさ

 

を誇るからね。

 

帝国より平和で安全だし。

 

 

色々学んでいきたまえにやり

(謎の上から目線w)

 

 

 

というわけで今日は

 

ダウンタウンではなく

中級貴族や裕福な商人達の居住区に近い

繁華街にあるカフェで

帝国への旅の打ち合わせ。

 

 

が、

 

早々に

この仕事を舐めていたことを

思い知らされることになった。

 

 

そう、

 

雇い主の性格に

 

難アリ

 

ということが発覚したのだ。

 

 

最初の一言が

 

「だけどオメガって

本当に残念なヤツだよな」

 

である。

 

 

前回は「オメガちゃん」だったが

もう呼び捨てになっている。。

 

 

いや、それよりも。

 

「残念な」って何よ?💢

 

 

 

「オマエさ、

MPこれだけ高いのに

全然使えてないんだろ?」

 

 

前回「君(キミ)」だったのに

契約を結んだとたん

 

「オマエ」かよ?💢

 

 

いやいやいやー

落ち着け、私。

 

この契約を逃すわけにはいかぬ。

 

 

アルファが私を選んだ理由は

MPの高さに関心を持ったかららしい。

 

彼は帝国でも希少な

HP、MP、TPを測る魔法ブレスレットを

身につけていた。

(TP =思考ポイント)

 

賢者属性と偽って

エリート賢者集団ウィズダムにいた頃に

こんな魔法具がこの国に入ってこなくて

本当によかったぼけー

 

TPが低くて

非賢者属性だって

速攻バレてただろうからね。アセアセ

 

 

 

「そのMPでそんな歳まで

まったく使い方を磨かずに

役立たずって、ナイ

 

 

いや、

ウィズダムでMP使いまくって

国政に貢献してたんだけどぉぉおーっ!

 

 

何を隠そう、

 

 

私が長年自分のMPを使って

磨き上げた技は

 

 

超レベル高い賢者っぽく

見せること…!

 

 

その技にかけては

ヤンマー王国に留まらず

 

世界トップ3に入る

自信がある。にやり

 

 

 

え?

 

技がショボすぎるって?笑い泣き

 

 

MP使って

人の潜在意識や集合意識、

自然界のエネルギーを読みとり

賢者っぽくアドバイスするって

けっこう難易度高いのよーおーっ!

 

 

 

私の心の声を知ってか知らずか

アルファが続ける。

 

「しかも

賢者属性でもないのに

ウィズダムで出世競争に明け暮れて

周り中敵だらけになって

追い出されたんだろ?」

 

 

こ、こやつ、、ガーン

数日でよく調べやがったな。

 

いくら金を積んだんだ?

 

ぐぬぬぬ…

 

 

「やっぱり雇うのやめるとか

言いたいわけ?アセアセ

 

 

「いや。まー

オレも帝国じゃ嫌われ者だし。

似た者同士ってところだ。

 

もっともオレは

戦士としての実力については

まったく偽りはないけどな」

 

 

発言は失礼極まりないし

 

見た目8歳くらいの少年が

なんかオッサンぽい

(しかも貴族らしくもない)

口調なのには違和感があるが

 

とりあえず

契約を反故にされなくて

よかったよwww笑い泣き

 

間借りしていた部屋の

賃貸契約解除しちゃったもん。

 

 

あと

アルファは戦士属性なのね。

 

貴族だから騎士と言うべきなのに

あえて戦士と名乗るのには

何か訳があるのだろう。

 

それにしても

自分が嫌われ者だということを

オープンにできる自信は羨ましい。

 

 

 

久しぶりに

ウィズダム時代の記憶が

フラッシュバックしてきたよ。

 

地位獲得にがめつい一方で

賢者属性を偽ってるのがバレないか

ビクビク保身に明け暮れ

 

見た目は

けっこうカワイイのに

(自分で言うねー)

 

いつもピリピリしていて

可愛げのカケラもなく

 

ウィズダム1、2位を競う

嫌われ者だった

 

 

ホント、

 

小賢しい

ザコキャラの典型

 

だったよな。笑い泣き

 

 

そんな自分を

 

いつか勇者に

仲間として見出される

準主役級のツンデレキャラ

 

だと信じていた

 

過去の自分が

イタすぎる。

 

 

 

いやいやいやーおーっ!

 

 

ここから私は

 

勇者として

生まれ変わると

決めたんだ。

 

 

そのためにも

世界中から情報が集まる帝都を訪れ

 

自分が何者なのか

(=自分の真の属性)

 

を明確にするのだ。

 

 

 

癪に触るが

アルファの指摘はもっともで

 

超レベル高い賢者っぽく

見せるのに長けた

勇者

 

では

 

世紀の冒険物語の

主役

 

なんて

張れないっつーの!!!

 
 
 
恵まれたMPもかわいさも
生まれ育った環境も
まったく活かせずに
 
スベりまくり、くすぶってきた
 
残念なキャラ
卒業するのだ。
 
 

ウィズダムを去り

この国で最もステータスが高い

賢者属性への執着を手放したら


生きるのがずっとラクになった。



ピリピリもだいぶ緩和されて

以前ほど性格も悪くなくなった

気がする。



それでも

偽の自分からは離れた


まだ

真の自分にはなれていない。


 

ここからだ。


そうだよ。

 
今ここから
自分の最高を生きていくんだ。

私は(自称)勇者オメガ。

 

属性は(仮)魔法使いで、

真の属性を探索中。。

 

 

 

魔法使いギルドを通して

掲示板に冒険提案を出し

投資家やパーティを組む仲間を

募っているのだけど

 

勇者(リーダー)を名乗る私が

魔法使いとしての冒険実績ゼロなので

まったく音沙汰なし…

 

 

とほほー笑い泣き

 

 

 

というかさ

 

賢者から魔法使いに転向すると決めてから

攻撃系、守備系、変幻系、強化系など

メジャーな魔法系統は

ほぼチャレンジしたんだけど

 

なんとまさかの

レベル4〜5止まりガーン

 

 

MPは

かなーーーり高いのに

それを発揮する表現形が

わからないのだ。

 

 

他国では結構メジャーな

シャーマン属性の方が適性かと

色々召喚術を試したのだが

 

こちらもMAXでレベル6。

 

 

 

人は誰でも

1つか2つの属性資質を持って

生まれてくるんだけど

きちんと磨かなければ

生涯レベル1〜2に留まる。

 

 

で、一応レベル3を超えれば

その属性を名乗れるが

 

 

私は

 

時代に名を残す

勇者

 

になりたいんだよーーーおーっ!

 

 

 

だから!!!!

 

 

レベル10以下なんて

言語道断

なのだよ💢

 

 

 

賢者属性と偽って

エリート賢者集団ウィズダムにいた頃は

レベル18を超えていた。

(ちなみにヤーマン王国に

レベル20を超える賢者は

数えるほどしかいない)

 

 

MPを使って

賢者っぽく振るまっている状態で

レベル18だったのに

 

なんで

本来の属性だと思っていた

魔法使いとして

レベル10もいかんのだーーーおーっ!

 

 

 

おかしいだろwww💢💢💢

 

 

 

はぁぁぁぁえーん

 

 

 

いっそのこと

魔法使いでもないシャーマンでもない

未知なる

自分の属性を探す旅

に出るか…

 

 

 

ここヤンマー王国は

世界有数の豊かな国だけど辺境だし

 

つい最近まで

魔法使い属性さえ “怪しい” 扱いで

正式に認められてなかったもんね。

 

 

数年前から魔物が出没し始めて

ようやく魔法使いに対するニーズが高まり

その価値が認められつつあるけど

 

MPを使う属性は

全部「魔法使い」で一括りにされていて

他国ではけっこうメジャーな

「ヒーラー」や「シャーマン」属性すら

一般に知られてないし。

 

 

 

。。そうだ!真顔ひらめき電球

 

 

もしかしたら

世界最大かつ最高の栄華を誇る

ユアン帝国の都に行けば

手掛かりを掴めるかもしれない。

 

あそこには世界中の情報が

集まってくるもんね。

 

 

 

ああ、だけど。。

 

 

いい歳して

今さら自分探しの旅かよ笑い泣き

 

 

早く

世界を変える冒険

 

をしたいのにーーーー

 

 

 

。。。。真顔

 

 

 

あれ?

 

 

。。そうだったしょんぼり

 

 

 

誰かに冒険を与えてもらうのを

待つのは止めて

 

自分で

毎日を冒険にする

 

って決めたじゃん!

 

 

勇者に冒険の仲間として見出される

メインサブキャラをめざすのは止めて

 

自分が

勇者になる

 

って決めたじゃんか。


(だって、待てど暮らせど一向に

私の勇者は現れないんだもんイラッ)


 

 

 

危うく忘れて

また拗ねまくるところだった。。ぼけー

 

 

 

そんなことを考えながら

ヤンマー王国城下街クーマの

ダウンタウンに向かう。

 

 

 

チリーーーン

 

毎週通っている

魔法使いギルド事務所の扉を開いた。

 

 

投資家と冒険仲間募集の状況を

確認しに来たのだ。

 

 

 

フフフ

 

。。あいかわらず

打診ゼロえーん

 

 

まぁ予想はしてたけどさ。

 

 

 

ため息をついていたら

 

すっかり顔馴染みになってしまった

受付の老魔法使い、

真っ白な長髪長髭と

黒ずくめのフードマントが様になっている

おジジから声をかけられた。

 

「お前さんの実績で

いきなり提案を出すのは

ムリがあるというもんじゃ。

 

いいかげん諦めて

募集掲示板の貼り紙から

参加したい冒険案件を探しては

どうじゃ?」

 

 

うぅぅ、おジジよ

そんな憐れみの目で見ないでくれw

 

 

が、正直言うと

 

さっきの閃きを受けて

帝都までの旅賃を稼ぐために

依頼案件を探しに来たのが

もう一つの目的だった。

 

 

公開されている請負い案件は

内容や報酬で悪条件のものが多いので

避けてきたけど

(良い条件の案件はツテが必要で

なかなか表に出てこない)

 

背に腹は変えられない。

 

 

今まで絶対に受けないと

言い張ってきたのに

今さら受けたいと言うのも恥ずかしくて

(見栄っ張りなんでねねー)

 

「親属の関係で

急に帝都に行かねばならなく

なったんですけど

 

帝都に向かう途中で

小遣い稼ぎになるような

東方の町や村での案件って

ありますか?」

 

としれっと訊く。

 

 

その町や村までの移動費分を浮かせて

かつ報酬額で残りの旅費を賄いたい。

 

 

「帝都…?」

 

おジジがふと首を傾げてから

扉のない奥の部屋の暗がりの方を

振り返って、声をかけた。

 

 

「坊ちゃん、

確か帝都に行く連れを

探しとるんじゃったな?

 

身元が安心で信用できる人材が

いますぞ」

 

 

んんん、坊ちゃん?

 

 

 

「どれどれ、、」

 

 

奥の部屋から小さな影が現れ

被っていたフードを下げて

まじまじとこちらを見た。

 

 

8歳くらいだろうか

黒髪に金色の瞳の

利発そうな少年だ。

 

 

だが、

なんか違和感がある。

 

 

何だ。。?

 

 

 

「彼女は

ヤンマー最高の賢者集団

ウィズダムの元メンバーで

身元は保証つきじゃ。

 

魔法使いとしては実績がないし

護衛にはならんかもしれんが

 

逆に大の男を雇って

坊っちゃんのお金を

強奪されるようなリスクも

ないはずじゃ。

 

いかがかな?」

 

 

 

「この子は?」

 

状況が読めず、尋ねる。

 

 

 

「こちらはユアン帝都在住の

貴族の坊ちゃん、アルファ君じゃ。

 

用事があって叔父さんと一緒に

ヤンマーに来ていたのじゃが

 

叔父さんが馬車の事故で大けがをし

しばらくここで治療をしなければ

ならんらしい。

 

坊ちゃんは

貴族学院の新学期までに

急いで帝都に戻らねばならんのじゃが

子供1人で旅するわけにもいかず、、

 

宿も馬車も子供だけでは借りれんからの。

 

帝都まで保護者として

同行してくれる人を探しとるんじゃよ」

 


 

「なるほど」

 

これは願ってもない好案件だ。

帝国の貴族なら、報酬も期待できるしねー



ラッキーーーキラキラ

 

 

 

だけど。。

 

 

「なぜ他ではなく

魔法使いギルドに相談に?」

 

 

 

おジジの説明を聞く限り

保護者役が魔法使いである必要性は

あまりない気がする。

 

まぁ昨今

魔物があちこちに出没してるから

っていうのはあるかもしれないけど

 

ヤンマー王国で

魔法使いはずっとアングラだったから

子供が1人で来るような場所でもない。

 

 

 

もう一度

その子を見た。

 

 

…!?

 

 

違和感はこれか!

 

 

 

「あなた、、

本当は子供じゃないでしょ?

 

何か呪いがかかっている」

 

 


アルファ少年(見た目はね)の眼が光った。

 

「ふーん

駆け出しの魔法使いなのに

わかるんだ?」

 

 

 

「なんと…!

いや、賢者としての見識か。

さすが元ウィズダムメンバーじゃ」

 

 

 

違うよ。

 

私のMPは

すごいんだってば!!!💢

(魔法使いとしてはイマイチだけどーー)

 

 

 

アルファ少年が口を開いた。

 

「オメガちゃん

バレちゃ仕方ないんだけど

 

叔父がどうのっていうのはウソで

君の言う通り、

訳あって “若返る” 呪いにかけられてね。

 

解除できる魔法使いを探しに

ここに来たんだけど

 

ヤンマーは

魔法使いのレベルが低すぎて

ムリだとわかった。

 

それで帝国に戻るまでの

保護者役を探しているというわけだ」

 

 

 

ねぇ真顔

 

いい歳の私に向かって

「オメガちゃん」って何?

 

 

しかもあなた、何気に

ヤンマー王国をバカにしてるよね?

 

まぁ魔法使いのレベルが低いのは

事実だけどさぶー


 

 

 

「よし、君に決めた」

 

 

「え?」

 

 

 

つづく

私は(自称)勇者オメガ。

属性は(仮)魔法使いで、真の属性を探索中。

 

 

という

なんともはっきりしない

中途半端な存在である。

 

 

 

元々勇者キャラからは

ほど遠く

 

いわゆる「ツンデレ?」って感じでさ

(自分で言う)

 

 

主役キャラの勇者に

 

「悪ぶってるけど本当はいいヤツ」

 

って見出されて

冒険パーティに加わる

 

キー脇役になるはずだったのに

 

 

いつまで経っても

 

勇者らしき人物は現れず

 

 

というか

 

「賢者」属性と偽っていた頃に

(『毎日を勇者として生きることにした』参照)

 

勇者っぽいキャラは

何人か登場したけど

 

 

どいつもこいつも

 

私を「悪者」にしてさ💢

 

 

最後は糾弾されて

 

エリート賢者集団ウィズダムを

追い出されたわけ。

 

 

 

だから

 

もう

 

勇者を待つのは止めたんだ。

 

 

私が勇者になってやる。

 

 


ああ、、

 

誰かを待つのに

人生のかなりの時間を

費やしてしまったよ😭

 

 

だけど

そんな生き方はもうごめんだ。

 

 

私が選ぶ側に立つんだ。

 

私が冒険を見出す側に立つんだ。

 

 


賢者と偽るのは止めて

 

誰かの物語に

乗っかろうとするのも止めて


 

自分で冒険を生きるんだ。

 

自分の冒険を生きるんだ。

 

 


未だ自分のアイデンティティも掴めない

ダメ勇者だけど

 

遅すぎたって凹みそうになったって

 

それでも

ここからが本番だ。

 

 

ずっと上がらなかった

私の物語の幕を上げよう。

私は(自称)勇者オメガ。

属性は魔法使い。

 

 

 

だけど最近

この属性に疑問を持ち始めている。

 

 

 

前回、

生まれ育ったヤンマー王国で

公に認められる地位がほしくて

長らく「賢者」属性と偽って

生きてきたことを告白した。

(『毎日を勇者として生きることにした』)

 

 

で、1年前に

本来の「魔法使い」属性で生きると

決めたばかりなのに

 

早々に「これも違う」とかって

 

 

オイっ

 

 

ってツッコミを入れたくなるが、、

 

 

この1年

攻撃系、癒し系、変幻系、強化系等

様々な魔法をマスターしようとして

全部中途半端で終わったことが

背景にある。

 

 

 

自分の内側に確かに

 

魔力のような何か(?)

 

あるのだ。

 

 

それも

 

かなり強力なやつが。

 

 

 

だけど

その力の発揮の仕方が

今メジャーな魔法の表現形では

ないような気がする。

 

 

 

こんな状況なので

魔法使いとしてうまく売り込めず

依頼が来ないのも

当然と言えば当然だった。

 

 

 

で、直感的に

 

自分だけの

唯一無二の力の発揮法

 

見出す必要があると感じていた。

 

 

 

そもそも

このヤンマー王国では

 

騎士と賢者、錬金術師以外で

怪しげな力を使う属性は

 

 

ぜーーーんぶ

 

 

魔法使い

 

 

という呼称で

十把一絡げにされてきたのだ。

 

 

 

他国の文献を読んでいて

 

もしかて自分は

「シャーマン」属性というのに近いのでは

と思うこともあった。

 

 

だけど

色々調べたり力を使ってみたりして

シャーマン属性ともズレを感じた。

 

 

一応

魔法使い属性もシャーマン属性も

自分の中にありそうなのだが

両方とも中途半端な感じなのだ。

 

 

自分のアイデンティティが見出せず

フラストレーションが溜まる日々。

 

 

 

せっかく今

魔物討伐案件が活況なのに

これじゃあ仕事が取れないよw(泣

 

 

 

前回話した通り

元々ヤンマー王国では

魔法使いは公に認められない

アングラニッチな存在だった。

 

 

その状況が変化して

魔法使いが活躍するようになったのは

 

何年か前から

魔物達が人間界に侵入し始めたからだ。

 

 

数百年前に

人間界から撲滅したはずの魔物達が

ある時期から突如世界中で

出没するようになったのである。

 

 

で、あちこちで

色んな場所を冒険できる

おいしい仕事が発生しているのに

悔しいよー

 

 

 

いったい

自分が何者なのか

 

 

それをクリアにする必要がある。

 

 

自分の感覚だけでなく

他の人に説明できなければならない。

 

 

 

かつて

エリート賢者集団ウィズダムの

メンバーだった頃は

自動で重要なミッションに携われた。

 

 

魔法使い属性に転向したばかりの

ペーペーの今

魔法使いギルド経由で

仕事を取るしかないのだが

 

このままではまともな案件は

回ってこない。

 

雑巾のようにこき使われ

捨てられる案件を受けるのは

回避するんだ。

 

 

 

たった1度の人生

 

 

魔法使いでもシャーマンでもない

 

自分を表現するのにぴったりの

唯一無二のポジションを見つけて

 

 

自分の名で

面白い冒険ができるように

なりたいんだ。

 

 

 

さあ、オメガ

ここからどうする?

自称勇者のオメガです。

属性は魔法使い。

 

 

実は1年前まで

「賢者」属性で生きていた。

 

しかも

ヤーマン王国でも超エリート賢者集団
「ウィズダムズ」のメンバーだった。

 

 

薄々は気がついていたんだよね。

私の本当の属性は「賢者」じゃないって。

 

 

だけどさ、

ヤーマンでは4、5年くらい前まで
魔法使いってアングラなポジションだったわけ。

 

私は公に認められる地位がほしかったんだ。

 

 

賢者として名をあげて
他から憧れられる存在になって

重要な使命を担って活躍したかったんだよね。


 

まぁ承認欲求も強かったし


名をあげれば

よりワクワクする冒険への参加権を獲得できて

人生が面白くなるって思ってたから。

 

 

それで長年ね

本来の属性ではない賢者としてがんばって

(実はこっそり魔法を使ってカバーしてた)

それなりの地位までいったんだけど
 

最終的にはウィズダムズ内で政治的に敗北し

出ていかざるを得なくなった。

 

それが、3年半前のこと。

 

 

敗北感に打ちひしがれてしばらく引きこもった後

ウィズダムの力が及ばない場所で

「はぐれ賢者」として暮らす日々が続いた。

 

元ウィズダムメンバーという印籠は使えたので

結構いい条件で依頼を受けられたんだよね。

 

ただし、ウィズダムには見をつけられないよう

半ば隠れるように生きていた。

 

 

一方で
周りに他の賢者がいないから

かなりのびのびと魔法を使ってもバレないし
(もちろん表面上は賢者の能力っぽく見せてだけど)

 

ピリピリ緊張の中で生きていた
ウィズダム時代の柵から解放され

 

少しずつ本来の自分らしさが戻ってきた。

 

 

そうしているうちに、1年前

「賢者」属性で生きつづけるのに限界を感じて


ついに魔法使いに転向することにしたんだ。

 

 

 

なんだけど。。

 

 

これからは

本来の自分で生きていく。

 

 

って気持ちが昂ったのは束の間

 

 

現実は厳しかった。。

 

 

それまで
自己流で魔法を使ってきただけだし

(しかも賢者の能力っぽく見せる形でね...)

 

魔法使いとして何の実績もないから

 

依頼が来ないわけ。

 

 

ようやくヤーマンでも

「魔法使い」属性が公に認められ始めて

 

この数年で

勇者パーティに参加するケースが

爆発的に増えてきたのに

私には一向に声がかからない。

 

 

魔法使いギルドにも登録して

(費用もだけど、手続きが超大変だったw)
 

色んな広告発信もして
 

事務所まで借りたのに

 

1件も依頼が来なかった。。(涙

 

 

やさぐれて、今日に至る。

 

 

で、

焦りも怒りも虚しさと無気力状態も越えて

さっき思い立ったんだ。

 

 

このまま惨めに

一生を終えてなるもんか。

 

 

 

そもそも

賢者として名をあげたかったのも

 

魔法使いになったのも

 

 

面白い冒険に参加するため

 

 

だよね?

 

 

だったら自分で

 

毎日を

面白い冒険にしていくんだ。

 

 

それで

この「勇者オメガの冒険の日々」を書き始めたんだ。

 

 

 

毎日冒険を生きる。

 

それが

勇者の在り方、生き方だよ。

 

 

ここから
オメガの勇者としての日々が始まる。