デューク・ジョーダンに頭突きを喰らわした。
冗談抜きで。


チャーリー・パーカーのバックで
ピアノを弾いていたこともある超大物に対して
私はなんと理不尽な行為をとったのだろう。



95年の終わり頃、
彼のトリオの演奏を
新宿「ダグ」まで聴きに行った。

詳しい曲目は忘れたけど、
「ジョードゥ」や「危険な関係のブルース」は
間違いなく演ってると思う。


彼が奏でるメロディーで
自分の身体も勝手に揺れる。
だけど彼のメロディーは
どこか物悲しさを帯びていた・・・


演奏後に自分の感動を
伝えようと、彼に近づく。

もちろん、英語で感動を伝える能力は
持ち合わせていなかったので、
握手をしながら、
ここは日本式会釈で
何回も彼に対して頭を下げた。


ジョーダンさんも
それに呼応するかのように
何度も頭を下げる。


ゴツッ!!


お互いの頭がぶつかってしまった。


苦笑いのジョーダン・・・

これが原因で万が一のことがあったらと、
ちょっと心配した・・・



これから約10年後に彼は亡くなる。


彼と親しかった人のインタビューを読んだが、
あの握手した時、笑顔の素敵な彼も
晩年は偏屈気味で、
外に出ようとしなかったらしい。


彼が作曲したと言われる
「危険な関係のブルース」は
他人名義のクレジットとなっている。

あの曲は俺が作った曲として
「No Ploblem」というタイトルで演奏し続けた。

自分流にいい加減に意訳すると
「関係ねぇよ!」って
感じになるんだけど
どうだろう?