浪人生だった93年の夏休み(浪人だから夏休みもないか・・・)、
横浜駅近くにある予備校から電車で一駅となりの
ランドマークタワーに向かってとぼとぼと歩いていた。
浪人生であるその時の気持ちが、
何かのゴールに向かって突き進みたい、
そんな衝動からランドマークタワーという
巨大な城壁に向かって、
歩き出したのだと思う。
けれども、カフカの「城」のように
いつまでもたどり着けないような気がした。
歩き出したきっかけは、一枚のチラシだった。
前日に横浜のHMVで手にいれたものだ。
そのチラシにルー・ドナルドソンの名があった。
ジャズを聞き始めて3ヶ月、にわかファンの自分にとって
ブルーノートにアルバムを残していたルーのみ名前を知っていた。
生でジャズを聴いてみたい・・・。
浪人生の時の楽しみはラジカセでジャズを聴くことしかなかった。
しかし・・・
このチラシを見ても不思議だったのは、
チケット料金について何も記載がなかったことだ。
しかも、会場のドッグヤード・ガーデンってなんだよ?
謎だらけのチラシを見ながら、決心した。
迷わず行けよ、行けば分かるさ!
