magical-schemeのブログ

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次は新宿ー、新宿ー。
やたらに甲高い声の駅員が発するアナウンスが聞こえる。むしむしした空間からやっと解放されて降り立ったのはごみごみとした世界で、木崎はこれにいつも嫌気がさす。
そして、サラリーマンに舌打ちされながら颯爽と改札へ向かう階段を上る。とても日常的な光景で取り立て目に留まるものはない。耳元で鳴るヒップホップも歌詞の意味はわからない。たぶん重低音が心地好いだけなのだろう。
「ういーす。」だるそうな声で挨拶をかましてきたのは、クロムハーツのジャージを着た見るからに無骨な男。「お前今日は早いじゃん。」木崎がそう言うと、「たりめーだろーよ、昨日あのあと寝れてねーんだからよ。」と低い声で返す。そこからは無言、気が付けば大学の前で、二人は門をくぐり奥まで並んで歩いていく。