マジックリアリズム -101ページ目
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華麗なる・・・

私はキムタクが苦手だ。
でも今回のドラマは観ている。
銀行VS企業— かなり感情移入。

私のいる業界はオーナー社長が多い。
創業ウン十年なんて企業は稀で、大抵は社長一代で会社を
築いている。
今でこそ二代目に舵取りを任せているが、そんな先代達は
バブル期には景気の波に乗り、そうとう華麗なる生活を
送ってきたにちがいなく、未だにピントのズレた
発言(失言)をする。

4年前の春、業務終了間際、社員一同招集がかけられ
社長自身から破綻の説明があった。融資を取り付ける事が
できなくなってしまったとのことだった。
最盛期年商300億。業界としては大手だったと思う。
しかし工場建設、本社ビル建設などバブル期の不動産投資が
たたったのだ。

大変な思いをして積み上げてきた沢山の大切なものが
一瞬で消えてしまった。
本業の業績は決して悪くなかったはずなのに。
くやしかった。

「民事再生法手続き開始を申立てます。」

社長は泣いていた。

「三十年、或いは薔薇色の人生」
”ラウル・デュフィ”
「三十年、或いは薔薇色の人生(パリ市立近代美術館)」


↑床も壁紙も、壁に掛かったデュフィ自身の絵もすべてが
バラ色に染まり、幸福を『絵に描いた』ような作品。
画面下には「1901...1930」とあり、1901年(24歳)からの
30年間の苦しくも夢のある画家の半生を描いた作品である
ことを物語る。(抜粋)

破綻

学歴より職歴のほうが長くなった今、私の人生を仕事抜きで語る事はできない...と思う。

私は学校を出て希望の会社にデザイナーとして就職した。
下積み時代は相当に辛かったが、精進した甲斐あり近年ではプライベートブランドで毎シーズンコレクションを発表させてもらっていた。
評判も売れ行きもまずまず、仲間にも恵まれ、
まさに絵に描いたような順風満帆な人生、...だったのだ。
途中までは。

4年前のある春の午後、私は後で取締役室に行くようにと
上司に言われた。上司の顔色から良い話でないことは明らかだったので、私はその時、はっきりと感じとった。
これは独立(退職)勧告だと。

取締役室に行くと開口一番上司の口から、

「MR君、すまない。」

—やっぱり。嫌な予感は当たるものだ。
 今までが順調すぎたのだろう。

「この後、全社員を集めて社長から説明があるので、
 それまでは黙っていて欲しい。
 .....私の力では守る事ができなかった.....」

—なぜ、私を独立(解雇)させるのにわざわざ皆に発表するの か。そっと去らせてくれたらいいのに。

と思っていた次の瞬間、上司の口からまさかの台詞。

....『会社を。』

え゛~~~~! 倒産!?

晴天のヘキレキ。

これから破綻した会社での私の体験などを
書いていこうと思います。
その前に...
前途を祝って(?)お気に入りのグラスで乾杯!

↓世紀末ウィーンの輝き ”ロブマイヤー” カンパリグラス
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はじめまして

某業界、企業デザイナーの気になるコト・モノ、疑問など...ノンジャンルでゆる~く。

私の感覚、ハズレてるかもしれませんが、思うがままに綴ってみようと思います。
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