「氷菓」ってアニメの主人公がこんなことを言った。
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ある日俺がマイクを持ち「本日は晴天なり」と言ったとする。それを聞いた者はこう思うだろう。
「折木君はマイクのテストがしたいのだな」と。
しかし別の者はこう思うかもしれない。
「『今日は晴れているのだな』と主張したいのだな」と。
どちらの推論も理に敵っている。どちらが正解かを言い当てるのは『うん』としか言いようが無い。
アニメ『氷菓』より
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全ての命題がこの文章の事柄に当てはまるとは思わないが、いかに理屈が正しくても『答えが一つ』であるとは限らないのだな、と改めてそう思った。
私は他人に自分の考えを強要することは無いが(あまり無いと言うべきか)、それでも「(俺の話は筋が通っている、彼の答えは間違っている)」と心の中で思うことはある。
しかしそれすらも痴がましいものなんだと思った。
自分の考えを全く表に出さないこともあまり褒められたことではないかもしれないが、理解できないからと言って(もしくは理に敵わないと思ったからと言って)、それを間違っているとは思ってはいけない。
「(そういう答えもあるのだろう)」
そう思うのが良いのだろう。