物質社会の現代に、歯止めをかけるような生き方が多くなっている。
スローライフやスピリチュアルライフに転換していく動きはどんどん増えていて
そういう癒しを求める人がたくさんいる。
では、物質社会反対=作る事をやめる では、何もかもが止まってしまう。
より改善するには、生むことで人間の心を動かし、結果廻っていくこと。
また壊したっていい。
どんどん生まなければスローライフの価値さえなくなってしまう、本末転倒な話。
ここでいう物質というのはそれ自体のことではなくて、
精神を刺激する、創造や表現の中で生まれる要素みたいなことです。
混沌とした秩序のない世の中を辛辣に訴える中に、
ぎゅっと詰まったユーモアの剣はエッジが研ぎすまされていた。
それが刺さった時、人の心がどうしたらフラットになれるか
豊かとか、幸せとか、自由と感じることができるか。
見直せるひとつの方法があると思った。
根本からえぐられたように
この傑出の総合芸術を観て、五感がフルに働いた。
この日は待望だったのだが
凄いものを見せていただけたと感動と共に感謝の念すら今も沸々と蘇る。
スワボミール・ムロジェック作
長塚圭史演出
森山未來主演
「タンゴーTANGOー」
@Bunkamuraシアターコクーン
11月9日の13:00の回を観た。
どの国やいつの時代、どんな人種にもあてはまるであろう、
人間がもともと持つ精神から生まれ、永遠につきまとう「自由」
そして自由な魂の行方。
「なにもかも許されてて自由なばっかりに
ここじゃもうにっちもさっちもいかなくなっているんですよ!!」
ここからは舞台を観た感想を思うままに。
森山未來さん演じるアルトゥル怒濤のセリフに圧巻しっぱなし。
縦横無尽に動き回り演じる姿が力強くもあり、とても繊細で美しかった。
ものすごいセリフの内容と量にも関わらず、
ぎゅっと抱きしめたくなるような可愛らしい男の子のようにも見えた。
串田和美氏のステージアートも決して派手派手しくない奥ゆかしさと斬新さが
舞台に白という彩を与えていた。
まさに人を活かすような箱と思った。
キャストの面々、その他全てにおいて度肝を抜かれっぱなし。
そして、長塚圭史さんの演出に「革命」をみました。
アルトゥル自身でもあり
傍観者でもあり
天使でも悪魔でもあるような
日々育っていく作品を見守り、
または、スパイスを加えるように
美味しくなるような魔法をふりかけているような演出家だった。
長塚さんの動きは、とにかく衝撃。
中でも一番印象に残ったシーンは、
15分の小休憩を挟み、始まった時のこと
暫く出てこなくてどこにいるのだろうと目で探し始めた時
ふと舞台袖からさり気なく出て来た時の「間」、絶妙。
きっと毎日のように、消化し変化していく舞台。
変幻自在というのが相応しいような。
こここそ自由であってほしい。
ここでストップ。
ぜひ劇場で観ていただき、体感してほしいなと切に願います。
自分は携わったわけではないのに、
まるで自身の一部のように大切にしたい作品だなと思いました。
この情熱は、どこからわいてくるのか自分でも不思議なくらいです。
上演時間は3時間。
途中で15分の休憩が入ります。
ドカンと胸に響きメランコリックに浸りはたまたワハハと笑える
贅沢体感型喜劇。
Bunkamuraシアターコクーンで今月24日まで。
HP
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/10_tango/index.html
ちょっと良かったから伝えたい、というのではなくて
少しでも多くの方に観て感じてほしいと思いました。
ツイッターでつぶやいたのですが
そこには書ききれない思いがあったので、やっぱり記事として綴りました。
一緒に同じ空間を長い時間過ごすのには
メンバーはとても大事。
4人で観たのだけど
バイブレーションが共通している面々。
もちろん、みんなひとりひとり違った見解があるのだけれど
なんだかほっとするので、一緒に観れたことが感動を一押しさせたのかもしれない。
スポーツの後にはお腹がすく。
みんなでほわほわなパンケーキをたべながら話もたくさんできた。
平和で自由な一日に、この上ない幸せを噛みしめた。





























