日時:2024年10月13日

会場:ミューザ川崎

指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ

ピアノ:デヤン・ラツィック

東京交響楽団(コンマス:小林壱成)

B席 2,893円(年間セット券)

2LA-3-30番台

 

<木管トップ>
フルート:竹山愛
オーボエ:荒絵理子
クラリネット:エマニュエル・ヌヴー
ファゴット:福井蔵

<金管トップ>
ホルン:上間善之
トランペット:澤田真人
トロンボーン:鳥塚心輔
 

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第97回

 

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番・ハ短調 op.18

(ソリストアンコール)ショスタコーヴィチ 3つの幻想的舞曲よりAndantino

ショスタコーヴィチ 交響曲第6番・ロ短調 op.54


前半は、定番のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。

ソリストのラツィックさんの演奏を聴くのは恐らく初めて。弱音部はとことん小さく、よく磨き抜かれた音を奏でるが、強音部は腕のアクションも大きく実にダイナミックな演奏をされていた。

その点、指揮のウルバンスキさんのスタイルとよく似ているように思った。

ウルバンスキさんはコンチェルトだからと無理にオケの音を抑えるのではなく、むしろ鳴らせる所は雄大に鳴らせるので、曲自体がダイナミックに仕上がっていました。協奏交響曲といった感じ。

ピアニストとのやり取りを楽しんでいるかのようで、聴いていて心地よかった。ただ、感動したかと言われるとそこまでの境地にはならず落涙もなし。

上間さんの孤高のホルンが素敵でした。

そうそう、第1楽章の最後の音がそのまま持続して、そのまま第2楽章に繋がるという演奏を初めて聴きました。興ざめのケホンケホンがなくて個人的には好感を持ちました。


後半は、ショスタコの6番。

第1楽章は陰鬱な雰囲気ですが、弦の厚みのある音で胸が一杯になりました。14型(Cb+1)だと思いますが、熟成されたかのような音で東響の実力をまざまざと見せつけられました。

竹山さんの妖しげなフルートが素晴らしかった。

第2楽章からは一転して陽気な音楽に。

金管のゴージャスな音とキレのいいパーカッションが圧巻!第2楽章の爆烈音のド迫力には度肝を抜かれました。

最後はノリノリのフィナーレ。

いやぁ、楽しかったです。