仕事が始まってからというもの、子供の寝かしつけで子供と一緒に寝てしまうため話し合いの機会がなくなった。
私が感じているモヤモヤをちゃんと伝えなけらばならないと思い、お互いの予定を合わせて話し合いの機会を設けた。
始めは他愛もない話。
学資保険どうするとか、来月のシフトはどうかとか。
そんな話をしていると、主人が借りる予定の物件の詳細を出してきた。安いところで家の近くにした。と出してきた物件は、4万4千円プラス共益費。
もっと安いところあるだろうがー!
と思ったけれど、とりあえずそこは置いといて、最近の主人の態度に対して、今の私の気持ちを伝えた。
私の性格上、感情的になって伝えることはあまりしない。ただ、ストレートに伝える。今回は言葉も選ばなかった。
朝帰りをされて、私の気持ちなんてどうでもいいんだと感じたこと。信頼を取り戻すためには、努力が必要なのに、その努力が感じられないこと。そういった態度が、やり直すつもりがないんだなと感じられたこと。
私の話に興味がないんだなと感じたこと。(これに関しては途中で口を挟んできた。そういうつもりはなかった。体調やその日の状態でそう感じさせてしまったんだと思うということだった。)
私だって、若い時に合コンとかで一緒になった興味のない人に対してはあんな態度をとったこともあるけれど、一緒に生活している人に対してあの態度は人としてどうかと思うと伝えた。
最後に、勝手に家を決めて引っ越しの予定を急に言ってきたこと。私も子供たちも新しい生活に馴染もうと必死になっているなか、よく言えたねと思ったこと。自分のことしか考えてない。浮気しても鬱になっても、今後働けなくなっても、主人の人間性を信じて一緒にいるつもりだったけれど、今はそう思えないこと。思いやりや配慮のなさに、ただただ、残念だったこと。
その他諸々気持ちをそのまま言葉にした。
主人は、最初は腹がたったらしく、これまで話し合ってきたのは何だったのかとか、今の自分の状態を伝えてきたのに、それを理解した上でそういう感情になったのかとか、よく言えたねって思われること覚悟で言わないと言えないとか、そう思うなら思ってもらって構わないとか、まぁ全くわかっていない様子だった。
現段階で再構築をするのか離婚をするのか決めてない。今は自分の健康を第一に考えるしかない。
みたいなことを相変わらず言っていた。
だから、もう一度伝えた。
それはあなたの問題で、私は現状、あなたのことを人として見限っている。
離婚をするタイミングは私が決める。
あなたの体調が悪いことと、私があなたに愛想を尽かすことは別問題でしょ?
私だけが努力しても、何も変わらないし、やり直すつもりがない人に誠意を求めることも不毛でしょ?
だから、もういいと思うようになった。
ちゃんと前から言ったはずだよね。家を出るのはもう少し待ってほしいと。それを実行したのはあなたの自己判断。それをするなら気持ちが離れるよって。言ったよね?
次第に主人が泣き出した。
じゃあどうしたらいい?と。
背中がどんどん丸くなって姿勢が悪くなり、鼻水と涙でぐちゃぐちゃの顔になっていって、明らかに落ちていった。
それでも私の心は動かされなかった。
それどころか、
あーあ、また病気のせいにしてるわ…。
と思った。
どうしたらいいとかじゃないんだよ。私が一緒にいたいと思えるかどうかの問題なんだから。
そっちはそっちで考えてごらんよ。再構築したいのか離婚したいのか。私が離婚したいって言ったら、妻が離婚したがっているんで離婚しました。でいいの?そうじゃないでしょ?ちゃんと考えな。と伝えた。
体調不良の原因が仕事とかじゃないから複雑なんだと言ってきた。それに対しても、
あー、ハイハイ。すみませんね。態度でも何でも、改めることがあるなら改めますけど?と答えた。
私が仕事を初めてから、比較的落ち着いているように見えたけど?と聞くと、物件を探したり別居に向かって動いていたから元気だったらしい。
じゃあ好きにすれば?
別に借りるのをやめろって言ってるわけじゃない。ただ、残念だったってだけ。
気持ちが離れたってだけ。
やり直そうと努力が感じられない人と、やっていこうと思えなくなっただけ。
とりあえず、家を別にして今までと同じように関わるから…朝には来るし、夜も早く帰れる時は来る。休みも子供と過ごす。
と言ってきたから、ため息まじりに答えた。
だから、そうやって関わっていく気持ちが無くなったってことなんだけど…
なかなか伝わらない。
私がもう同じステージにいないということが。
主人は涙でボロボロ。
自分のクソ加減に打ちのめされたらしい。
どんどん落ちていった。
病気のせいにするなら、病院いって治療しなよ。
とだけ伝えた。
ため息しかでない。
申し訳ないとも思わない。
容赦なく、冷静に、ストレートに伝えた。それが一番堪えるとわかっていても、配慮はしなかった。