ラケットでシャトルをヒットする練習を毎日されていると思います.私のイメージでは「ヒット」はフラットでスイングしたストロークで,俗に言う「カット」(これは和製英語で,正確には「Sliced shot=スライス」)はフラットにコンタクトさせるのではなく,シャトルとフェイスに角度を与えるストロークです.
月1回の天バドの練習会で,先日はドロップショットの際の「タップ」を練習しました.「タップ」はシャトルをフェイスにフラットにコンタクトさせていますが,「ヒット」ではないストロークです.タップダンスを思い出して頂くと,テンポのよい,強すぎず弱すぎないストロークといえると思います.
このタップは,ダブルスだけでなくシングルスの試合でもよく見られます.「ヒット」と「タップ」の違いは,ストロークの強さといえると思います.前者は力強く「ひっぱたく」,後者は軽く「たたく」というようなイメージでしょうか.
何が言いたいかというと,先日の練習会でバックハンド・ストロークのドロップを練習した際,ストレートはヒットあるいはタップできるのですが,クロスに方向を変えるとできないことが分かりました.多くの方が,スライスしてコースを変えているようでした.
スライスは,強いスイングでもシャトルのフライトはヒットと軌道が変わり,相手に鉛直方向の目の錯覚を与えます(シャトルは減速しているが,縦方向に加速して見える).そのため,試合では有効なストロークになりますが,シャトルに伝えるエネルギーはスライスのため小さくなり,スピードが遅くなると言う短所も見られます.もちろん,使い分けは重要で有効なショットであることには変わりません.
バックハンドでのクロス方向のドロップは打てても,クリアーやドライブを後ろまで打てないと言う人は,ほぼスライスになっているのではないでしょうか.つまり,バック奥に追い込まれても,ハンドルを握り替えて「ヒット」できれば難なく相手のリアコートにバックハンドで打てることになります.
多くの方が「難しい」とする,バックハンド・ストロークでは,ハンドルを握り替える(グリップを替える)こと,シャトルをヒットする前に「タップ」を覚えて,クロスにドロップを打てることがまず先ではないかと思います.その後に,ヒット,スライスという練習もできます.最初からヒットすることだけ教えると,バックハンドのクロスには「スライス」でしか打てなくなるという状況が生まれます(フォア側も同じです).
文字で,「ヒット」と「タップ」の違いを説明するのは難しいですが,ラケットとシャトルのコンタクト技術には多くの学習があります!
