うちの若いのが、手痛くやられて、俺のところに泣きついてきた。
「ボス・・・明らかな差があるのに、おいらたちに暴行を加えるんです」
といったしだいだ。聞いたところ、相手は名前のとおったハンターだとか。

ともあれ話をよく聞くと、うちの連中は「盗賊服を着用」していたらしい。
おいおいおい、盗賊服はファッションじゃないんだよ!商人を襲います!ハンターを襲います!

って意思表示なんだよ!盗賊服を着用している以上、ガタガタぬかすなよ!
盗賊がハンターに負ける。ハンターが盗賊に負ける。どこに泣き言が入る余地があるんだ?!
次の日あいつらは、また、盗賊服を着てたよ。

・変わったのは俺じゃなくて、オマエたちさ、って言えなかったよ。
朝までずっと、港で商人が通るのを待つんだ。いつもいつも来るわけじゃねぇからな、

待ってるとき暇で、みんなそれぞれ星に夢をひっかけたんだ。家族をもちたいってね。

小さいかもしれないけど、当時の俺たちには、銀河系の向こうよりも遠く感じたよ。
それから、幾年かして、たまたま、敦煌の町でみかけたんだ、旧友を。靴磨きをしてんだよ。

靴墨で顔が真っ黒だったけど、俺はすぐにわかったよ。向こうはきづいたのかな?

わかんねーけど、まいどって、作り笑いだけ見えた。俺たちは生きてんだなぁって思ったよ。