国土交通大臣として栄誉ある最後の務めをさせていただきました。
６月３日、海上保安庁の開庁記念行事として、東京湾で旗艦“やしま”に高円宮妃殿下の御臨席を頂き盛大な観閲式が挙行されました。６，５００トン級の大型巡視船から消防艇まで見事な隊列を組み迫力ある艦隊行進でした。空にはヘリコプター、航空機による編隊飛行、米軍機も「トモダチ」として参加してくれました。ヘリによる海上漂流者の救出、武装麻薬密輸船に対する急襲、制圧など練度の高い本番さながらの訓練も披露され、御観覧の皆様から大きな拍手を頂きました。

モーニング姿に山高帽を胸に観閲官を務めさせて頂きました。
日本の海の面積は世界トップクラスであり、海岸線の長さは中国の２倍、米国の１．５倍もあり、海洋国家と云われる所以です。複雑な北東アジアの国際関係の中でこの広い海の安全と安心を守っているのが海上保安庁であり、地味で危険な仕事に使命感を燃やして取り組む海上保安官・職員に敬意を表しました。

海は地球環境を守り、資源の宝庫であり日本のフロンティアです。そんな思いから“海拓”と揮毫させていただきました。

ありがとうございました。