背骨がその位置を覚えてしまうほど長い時間屈んで仕事をしていた。やんわり腰に鈍痛がしだしたので半日ぶりに立ち上がり伸びた瞬間どっと頭に血が流れた。
ふらつき、足踏みした。三半規管が重心の変化を正そうと頭を掻き回す。もう周りがどうなっているか白くて分からない。ただ手足が物に当たって痛む箇所だけ増えていく。服の汚れから転倒していたのだろうと後から分かった。頭は立てと必死に指令を出してはいるけれど上も下も分からないひたすらバタつく。
やっと落ち着いた時には直立していた。何事もなかったかのようにしっかりと体幹が決まって。
ただ意識を失っただけで突っ立っていただけなのか?でも肩や腕は打痛が残っている。服も汚れている、背中にかけて。
器材も僅かに散乱している気がする。
一体なんだったのだろう。
ほんの少し体は軽くなっていた。
