私の趣味の１つに鉄道趣味があります。鉄道趣味といっても細かく分けるといろいろあります。鉄道に単純に乗って楽しむ「乗り鉄」、鉄道写真を撮って楽しむ「撮り鉄」、そのほかに時刻表を読むのが好きな人、切符など鉄道グッズを集める人が好きな人、鉄道模型が好きな人など様々です。
私の鉄道趣味も1つに収まらず、1日中ただ列車に乗って車窓を眺める「乗り鉄」的な部分、鉄道写真を撮ることもありますし、鉄道模型もたくさんもっています。時刻表を読むのも好きです。
最近は、子供がまだ小さいため、乗り鉄、撮り鉄はお休みしており、鉄道模型を購入して模型屋さんのレンタルジオラマに持って行って走らせたり、ミニジオラマをオークションで購入して眺めたりして楽しんで束の間の癒しを探っています。
ところで、最近「撮り鉄」に対する評判がよくないようです。東横線渋谷駅の地下化に伴う地上駅最終日の写真を撮る人のマナーの悪さが騒ぎになっていますが、そのほかに立ち入り禁止区域や私有地への立ち入り、地元住民とのトラブル、撮影者同士のトラブル、ごみを散らかして帰るなど。時には撮影者が列車にひかれて死亡などという事故も起きているようです。
最近私も撮り鉄に対する鉄道会社の損害賠償請求についてコメントさせていただいたことがあります。
http://www.bengo4.com/topics/278/
確かに、撮影を妨害されると頭にくる人が多いようです。このことで今でも思いだされるのが、私が小学校の頃友達数人と東京駅へブルートレインの撮影に行ったことがありました。ブルートレインとは、ブルーの車体をした寝台客車のこと。昭和50年代当時子供には大人気でブルートレインや特急電車が頻繁に発着する東京駅や上野駅のホームはいつも少年カメラマンではちきれそうでした。友達数人で撮影して列車が立ち去った後、別の小学生が友達に「テメーコノヤロー」と言って胸倉をつかんできました。どうもカメラの前に立ちはだかったようになってしまったようで、それで怒りをかったようでした。
どうもそういう人がそのまま大人になっているのか、いい写真を撮りそこなった時に感情を爆発させる人もいるようですし、いい写真を撮りたいばかりに他人のことなどお構いなしという人もいるようです。
ただ、大半の人はルールを守ってまじめに撮影をしています 
ところで、最近イベント列車が走る際、撮り鉄の行き過ぎた行為を取り締まるため地元の人や警察が動きを強化しているようです。もちろん、行き過ぎてルールを逸脱した人に対しては厳しくやってほしいのですが、まじめにやっている人までとばっちりを食っていることがあるようです。
私が聞いた話では、ある地元の人も生活道の一部として線路を横切っている箇所で、撮り鉄がその線路を渡ったところ、張り込んでいた警察官が出てきて、撮り鉄に対して「線路横断罪」などと言って署までの同行を求めたとのこと。撮り鉄側は事情を説明するも、逆らうと勾留するなどといって半ば署までの同行を強制し、署では指紋をとられたり番号札を持って写真をとられたり、完全に被疑者扱い。
聞いた話なので正確ではないところはあるかもしれませんが、この話をもとに考えると、そもそも「線路横断罪」なんていう罪名は見当たりません。ここで成立する犯罪といえば、往来危険罪か鉄道営業法違反くらいでしょうか。ただ、生活道の一部となっている線路を横断するくらいでは往来危険罪の成立は難しいと思います。また、鉄道営業法違反はせいぜい科料（1万円以下の制裁金）が課される程度。そうすると、令状なしで署までの同行や指紋採取、写真撮影などは任意捜査の枠内でやられたということになると思います。でも、そもそも微罪で、身元も明らかで質問に素直に応じている人に対して、令状なしに身柄を拘束したり勾留請求をすることは無理筋の話。それなのに、よくわからない罪名をを告げて身柄拘束をほのめかして署までの同行を求めたり指紋採取、写真撮影など任意捜査の範囲を超えているのではないのでしょうか。
一部の悪質な人を取り締まるために、まじめな人の人権を侵害することは許されることではないと思います。「撮り鉄＝悪人」、撮り鉄はすべて犯罪者扱いして取り締まれ、ということはやりすぎなのでは。とばっちりを食ったまじめな人は、場合によっては警察に対する苦情申し出や、あまりにもほどい場合は国家賠償という手段もあり得ると思います
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2011-03-11 17:02:58 テーマ：ローカル
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