万里の長城登山ツアーに参加した方が遭難死した事故が報じられ，企画した旅行会社を非難する記事が多く見られます。
このようなツアーは，一般の観光地をめぐるツアーとは異なります。そして，それに参加する方々は，一般の観光地をめぐる海外旅行ツアーには飽き足らないマニアックな方が参加することが多いと思います。
以前は，このようなマニアックな海外旅行をする場合は，ほとんど自分で企画して，何が起こってもすべて自分がすべて責任を負う個人旅行で行くしかなかったと思います。
ところが，近年このようなマニアックな方が満足できるような海外旅行を企画する旅行会社が出てきて，人気を集めているようです。
私も，海外ＳＬ撮影旅行ツアーに参加したことがあります。このようなツアーは大手の旅行社は企画しません。実際行くとトラブルは日常茶飯事に起こります。飛行機のフライトキャンセルなど今まで２回経験したことがあるし，ネパールの片田舎のローカル線を，簡易エンジンだけを搭載したトロッコに乗って移動したりしたことがあります。中国の内蒙古自治区の山の中，雪が舞うマイナス40度の超寒空の中何時間も列車が来るのを待つなんていうことは当たり前のことです。そして，現地の対応はすべて現地の旅行社に任せているということはあるし，それに対して文句を言う人は1人もいません，マニアックな冒険ツアーに参加する場合は，私は何が起こっても自己責任というくらいの覚悟でいないと参加できないと思います。ですので，私がいつも利用する海外ＳＬ撮影ツアーの会社は，一般公募を募って見ず知らずの人を参加させるということをしていないようです。大体が気心の知れた人たちがリピータです。
そして，好奇心旺盛の人たちが参加していますから，多少危険なことであっても現地のガイドに無理を言ってスケジュールを予定とおり強行するよう懇願することもあります。
ごく特定の人しか参加しないツアーを企画する会社が今回の事故で極端に萎縮しないか心配なところはあります。
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