年末に,部下の女性弁護士に対して暴力を振るった所長弁護士が業務停止の懲戒処分を受けたというニュースをやっていました。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111227/stm11122716590004-n1.htm
弁護士のブログを見ていると,このことをコメントしたものはいくつかありご存知の方も多いと思います。
弁護士として法律事務所ではじめて働くという方も多いと思います。また,これまで民間の会社や官庁,役所で働いていて,弁護士として新たな資格を取得し,勤務をする方もいらっしゃると思います。
これまで民間会社や官庁で働いていた方が,部下に暴力をふるって懲戒になったというニュースを聞くと,かなり驚かれるのではないでしょうか。通常,大手の会社や官庁の職場で,こんな事件が起きることはまずないですし,起きたとしても組織内部で解決してしまう場合がほとんどです。事件の処理を外部の機関が行い,公表されるなんていう事態はまずないからです。
これまである程度の職場で社会人として働いてきた方が,法律事務所に弁護士として就職すると,会社や役所ではありえない理不尽なことに出くわすことがあります。例えば,勤務して数日で,いきなり「君はこの事務所にむかないから」ということで,月給×(日数÷31)のお金を渡されて出て行くようにいわれた,ボス弁がいきなり怒り出して,1か月以内に出て行け,もっとひどい場合はすぐに出て行け,などと言われ,辞めざるを得なくなったという人もいるようです。
勤務弁護士側にとってこんな理不尽なことはないと思います。民間会社や官庁ではありえないことです。こういう事件が起きるのは,小規模な事務所が多いようです。弁護士が1人だけ,あるいはボス弁の奥さんや娘さんが事務員,他人がいたとしても,1~2人くらい事務員を雇って長年やってきた。そんな状態の中で,勤務弁護士が入ってきた。身内であれば気心が知れているので,諍いが起こっても大事にはならないが,育った環境も考え方も違う人が大志を抱いてやる気満々で入ってきたということになるとトラブルが起きるのが当たり前と見たほうがいいと思います。
今回の暴力事件は,ボス弁は部下の弁護士の勤務態度に,部下の弁護士はボス弁に対して給与について,それぞれ不満を持っていたということだそうです。どこの会社,事務所,官庁でも,このような不満はあると思います。ただ,上司と部下が喧嘩になって刃傷沙汰になることはまずないのです。
やはり,長い間1人,あるいは1人同然でやって来て,突然新しい人が入ってくると怒鳴ったり手を出したくなるような事態になる。そのようなときには,閉鎖的な法律事務所ではボス弁の独善化,暴走を止める人がいないので,このような事件になりやすいのではないでしょうか。
ボス弁も長い間マイペースでやってきても誰も文句を言う人もいないし,言われるような環境にない。そういう環境で育ってきたらやはり独善化してしまうのかもしれません。
ここはボス弁の方が理性を働かせて気持ちを抑える必要があるのでしょう。
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