8月31日と9月1日,家族で千葉県の鴨川シーワールドへ行ってきました。夏休みをとったわけですが,鴨川シーワールドの話は別の記事で書かせていただくとして,今回は趣味や休みというのは,そもそもどうしてあるのかということを考えてみたいと思います。
ビジネス書などを読むと,「趣味や休みというのは,つらいことからただ逃げているだけである」という評価をしているものを見ることがあります。逆に,趣味や休みがあるからこそ,気分転換やリフレッシュができるのであり,仕事ばかりしている生活にメリハリをつけるのに必要だという意見も,多くの方が持っていると思います。
ただ,気分転換やリフレッシュのつもりで休みをとったつもりであっても実際はそうなっていないと疑問に思うこともあると思います。例えばレフレッシュのつもりで海外旅行に行ったが,帰りの飛行機であと少しで帰国,という場面になると,なぜか脱力感が湧いてきて,「また明日から仕事か」「明日から憂鬱でつらい日々がまた始まるのか」「今度の休みはいつだろうか」などと思う人も少なくないと思います。私もそのような気持ちになったこともありますが,そのような気持ちになると,「この旅行は何だったのか」「この休みは一体なんだったのか」という思いも同時に湧いてきたこともあります。特に20代や30代前半で休みをとったときはそのように感じました。
趣味も同じで,やっている時は楽しいですが,「趣味が終わったらつらくて嫌な仕事をしなければならない」と思うと,やはり同じ状況になることがあります。
日曜日の午後6時30分フジテレビ系列で「サザエさん」がやっていますが,日曜日の夜にあんな朗らかで癒される番組を放送されると,明日の月曜日から仕事に行く気力がなくなってしまうという話も聞いたことがあります。
そう思うと,「趣味や休みというのは,つらいことからただ逃げているだけである」という考え方も一理あるような気がします。
私の個人的な見解についてですが,以前は「趣味や休みというのは,つらいことからただ逃げている」という考え方が正しいと思っていたこともありました。ただ,最近は,趣味や休みというのは,「ただ逃げている」という評価は当たっていないと思うようになりました。
以前は趣味や休みは一時的な気休めにしか過ぎないと思っていないことがありましたが,「趣味に時間を費やしたり,休みを取ることによって,明日から生きて行く活力が湧いてきて,難しいことに立ち向かう気力が湧いてくる」ということが多くなりました。
私が知っている美容室の経営者の方が,病気のためやむを得ず入院して1か月仕事を休んでいた時期があった方がいらっしゃいます。その方は仕事人間で,長期の休みなどとったことがないという方でした。ただ,1か月間仕事を休んで病院のベッドで寝ていたおかげで,新しいサービスや器具の利用など,美容室を発展させるために新しいアイデアや工夫が頭に浮かんできたそうです。それで,仕事復帰後にそれを実践している方がいらっしゃいます。その方は「たまには仕事を休むのもいいのかもしれないね」と言っていました。
また,私の知っている人で,外国に鉄道写真を撮りに行くことを趣味にしている方がいらっしゃいます。その方の本業は学校の先生なのですが,出勤拒否症になってしまった方がいらっしゃいます。その方が言うには,仕事が嫌だと思う時期があったそうですが,ある日仕事に行こうとしても体がいうことをきかなくなってしまったそうです。その人の表現を借りれば「行かなければいけないということは頭ではわかっているのだが,体が動いてくれなんだよ」と言っていました。その方は仕事を休職して,思い切って外国に鉄道写真を撮りに行きまくったそうです。そうしたら,自然と出勤する意欲が湧いてきたということでした。
少し面白い例では,以前私が刑事弁護をした方がいらっしゃいました。その方は3か月くらい警察の留置場で勾留されていました。会社の経営者の方で,普段は仕事に忙殺されているのですが,つまらないことで人を怪我させたということになり,傷害事件で勾留されてしまったのです。最初は,わが身の不幸を嘆いていたのですが,勾留される前の忙殺された日々から,いきなりやることが何もない勾留生活に入ったので,外にいる時には考えられないほどの多くの時間ができました。そこで,外に出たらこういうことをしようと考えると,今まで考えも着かなかった新しいアイデアや工夫が頭の中に浮かびだし,「自分はこんなところで時間を潰している暇はない」「早くこの事件を解決して外に出て仕事をしなければ」と思うようになったそうです。今直面している困難に立ち向かう気力が湧いてくると同時に,外に出た後の希望の光が見えてきたということでした。最後は冗談交じりで「たまにはあういうところに入っているのもいいね」などと言っていました。
自分の経験や色々な人の意見を聞いて見ると,趣味や休みがプラスに働くか,マイナスに働くかは「仕事の本質」がわかっている人かどうかで全然違っているということ感じるようになりました。
「仕事は苦痛で,ただ生活するための金を得るために嫌でも働かなければいけない」と考えているような人は,休みの後は「明日からまたつらい日々が始まる」と思うことが多いのではないでしょうか。逆に,「人間というのは1人では生きていけないので,生きていくために必要な仕事を分業するために社会を作っている。仕事をしてお金を稼ぎ生きていくということは,理屈ではなく人間の本能として当たり前のことで,人のために何か(仕事)をしてあげることは,人間の本能として当たり前のことで嬉しく感じ,自分のためにもなる」というふうに物事の本質を感覚的にわかっている人は趣味や休みをプラスに働かすことができると思います。
私は20代や30代前半は,趣味や休みは一時的な気休めに過ぎないと思っていたのが,最近40代に入ってからは「難しいことに立ち向かう気力が湧いてくることが多くなった」というふうに変わってきたのは,やはり歳をとるにつれて物事の本質がわかってきたということではないかと感じております。
歳をとることはマイナスイメージが多いような気がしますが,いいことでもあるのですね。
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