仁宇布駅(にうぷえき)と言ってもどこにあるかわからない方が多いと思います。
宗谷本線の美深駅から分岐していた美幸線の終着駅。美深駅から21・2キロの距離でした。
現在旭川駅から稚内駅に向けてJR宗谷線が走っています。今では宗谷線から分岐する路線は1つもありませんが,以前は途中駅で次の路線が分岐していました。
名寄駅で分岐
① 名寄本線 (名寄~遠軽駅)
② 深名線 (名寄~深川駅)
美深駅で分岐
③ 美幸線 (美深~仁宇布駅)
音威子府駅で分岐
④ 天北線 (音威子府~南稚内)
幌延駅から分岐
⑤ 羽幌線 (幌延~留萌駅)
南稚内駅で合流
④の天北線
以前は5つの路線が分岐する路線だったので,宗谷線ではなく「宗谷本線」という名前でした。
今では①から⑤はすべて廃線になっています。
ところで,③の美幸線は5つの中でも特に地味な路線でした。現役時は,大体全国赤字ローカル線ベスト10の中には,必ず②深名線と③美幸線がランクされていました。中でも美幸線はトップの常連で,確か私の記憶では,100円稼ぐのに2000円から3000円かかるくらいの赤字線だったと記憶しています。
美深町長が東京の銀座まで来て,「日本一の赤字線」であることをアピールして,美幸線の切符を売ったりしていたことは当時有名な話でした。地元の人は何とか美幸線を残そうと必死だったみたいです。
私は,昭和57年8月にこの路線に乗っています。1日4本往復しか走っていなかったため,スケジュールを組むのが大変でした。午前中は一本しかなく,午後2番の列車(確か午後3時頃)に乗って仁宇深駅まで行きました。列車には地元の人は乗っておらず,鉄道ファンらしき20歳代くらいの兄弟が乗っていました。仁宇布駅周辺は民家がちらほらといった感じで何も注目するものはなく,10数分滞在した後同じ列車で折り返してきました。
この仁宇布駅の模型を作った方がいらっしゃって,ヤフオクで出品されていたので購入しました。既に廃止されてから25年以上経つのに,「日本一の赤字線」というネーミングは生きており,人気があり,落札するのに苦労しました。
現在では,美幸線の軌道の一部を使って,NPO法人トロッコ王国美深というところが運営して,人力足こぎのトロッコ列車を走らせているようです。⇒
何の特徴もない駅でしたが,廃止されても地元の人に愛されているようです。そして,一番になるとどんな名目であれ人に注目されるのですね。
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