私の事務所は,2月に行われた横浜弁護士会の64期司法修習生の合同説明会にブースを出させていただきました。
現在事務所には3人の勤務弁護士がいますが,公募で募集して採用したのは,62期の2人だけです。今回私としては2回目の公募による採用活動を行いました。ひまわりナビなどには募集は出さず,純粋に合同説明会とHPに募集のお知らせを出しただけでした。それにもかかわらず,60通ほどの応募をいただき本当に驚いています。
応募してきた履歴書を見ると,メールできたものを除いて,弁護士会経由できたものはすべて手書きで書かれていました。これ1通作成するのに一体どれくらい時間がかかるのだろうと思いました。複数の事務所に応募をするのに1通1通手書きで作成するとなるとかなりの手間だと思います。
また,62期のときと比べて若い人が多くなったなと思いました。大体27歳から30歳くらいまでの層が多いような気がしました。30歳を過ぎてしまうと,高齢の部類に属するという印象を受けました。そして,高学歴の人が以前に比べて多くなったような気がします。私自身は56期で,就職活動をしたのはもう7,8年前のことですが,その時は,都市部から少し外れたまち弁の事務所に東大卒の人が応募してくるなどということはほとんどなかったのです。今回の履歴書では,東大,早稲田,慶応の出身者が多いことに驚きました。さらに驚いたのは,女性が多いこと。女性は結婚や出産ということがどうしても念頭に浮かぶため,女性の採用を躊躇する事務所も多いかもしれませんが,ここまで多いと女性だから採らないということでは人材確保が難しくなるのではないかと思います。そして,なぜか知りませんが,TOEICの点数を書いている方がやたらに多かったのですが,英語の能力を重視する事務所が多くなっているのでしょうか。
その他に面白いと思ったのは,高校を中退して大検を受けて大学に入り,その後法科大学院に進んだ方,帰国子女で中学まで外国で暮らしていた方で帰国して日本語がわからず苦労された方,職歴のある方が多く,地方公務員の方,民間で課長,部長という中間管理職を勤められた方,司法書士事務所で司法書士をやっていた方がおりました。この人はこういうところで使えば面白いな,この人が弁護士をすればこういう人に受けそうだな,など勝手に想像してしまい,採用活動も意外に面白いなと思うこともありました。
ただ,残念なのは,今回面接のスケジュールを組んでいる途中で大震災があったため,電車が運休したりして事務所までの交通手段の確保が不安定になり,思うように面接ができませんでした。もう少したくさんの人と面接ができたらいいなと思ったこともありました。特に地方で修習していた方との面接は事実上できない状態になってしまったのが残念でした。
いずれにしろ,今回は自分が弁護士会の就職問題プロジェクトのメンバーにあたったため,説明会直前にブースを出して1人くらい採用してみようかという思いつきで参加を表明しましたが,参加してよかった思います。履歴書を見てあまりにもモチベーションの高い人や使ってみたい人材が多かったため,内定の人数は予定よりもかなり多く内定を出してしまいましたが,今考えてみるとこれでよかったのだと思います。
履歴書を送っていただいたのに面接すらできなった方がほとんどで,大変申し訳なかったと思います。履歴書を送っていただいた方には,申し訳なかったという気持ちと,私に採用活動という貴重な経験を与えていただいたことに感謝しております。
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