本日スポーツジャーナリストの二宮清純さんの講演を聞いてきました。
色々なスポーツ界に関する逸話を聞きましたが,中でもプロサッカーリーグを作るときの逸話は感銘を受けました。
二宮さんの話によると,川淵三郎さんがプロのサッカーリーグを作ろうとした際,お決まりのように反対勢力の攻撃にあったそうです。反対勢力の理由は,「時期尚早」「前例がない」とのことだったそうです。これを聞いて,二宮さんはこれで日本にプロサッカーリーグができることはないと思ったそうですが,川淵さんは次のように言い放ったそうです。
「時期尚早という人は,100年たっても時期尚早という。前例がないという人は,200年たっても前例がないという。「時期尚早」という人は,やる気がないだけだが,やる気がないとは言えないから「時期尚早」という言葉を使っている。前例がないという人は,できない(注:私が思うに,能力と自信と勇気がないということでしょうか)と思っているだけだが,できないとはいえないから「前例がない」という言葉を使っている,と言って反対勢力に説得的に反論したそうです。
また,反対勢力との関係で自分の立場が悪くなることをかえりみず,どうしてここまでいえたかというと,情熱と行動力があったからであり,「リーダーは評論家であってはだめで,行動者でなければいけない」ということだったそうです。
思えば,今の弁護士会にも当てはまるような気がします。例えば,合格者増による就職難問題に対しても,司法改革の失敗に対して批判をしたり,就職難で困っている人を雇いましょうと先頭をきって声高に言っている方は,自分で1人でも就職難の修習生を雇っているのでしょうか。結局自分の老後の生活の安定と個人資産の温存を考えて,自分と自分の資産をリスクにさらすことを嫌っているのではないでしょうか。そんなことが頭に浮かんできました。
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