記憶というものは曖昧なのか

部活の帰りに遊んだ小学校の校庭
好きだったあの子の家
人相の悪い床屋
坂の途中の駄菓子屋

小学校の校庭には保育園ができていた
あの頃は見晴らしのいい場所だった

あの子は遠くへ行き

新学期には途方に暮れた

人相の悪い床屋は白髪が増えていた
けれど相変わらず煙草を加えて働いていた
ガラス越しに見た顔は人相が悪いままだった
元気そうでよかった

坂の途中の駄菓子屋さんは
跡形も無くなっていた

25年ぶりに歩いた道は

懐かしい日々を

思い出させてくれました