今年で父の没後から22年。23回忌の年である。奇しくも今年は、22年前と同じ暦である。

上の画像は、父が亡くなる直前の1999年5月中旬頃に、愛知医科大学附属病院仮退院の中、母と愛知県森林公園まで出掛けて撮った最期の写真だった。この写真を見ても御理解出来ると思うが、父はこの写真を見て、

「これが、俺の遺影になるのか？」

と寂しそうに話していた。実際、この写真が遺影であって、自宅の仏壇に祀られている。

その一方で、森林公園迄出掛けたときの父は元気一杯だった。とりわけ、福祉の話しは一切しなかった。尾張旭市内にある社会福祉法人ひまわり福祉会と、社会福祉法人社会福祉協議会に、手をつなぐ親の会の話などの話については、ただの一言で、「これからは若い人達に任せる。」と笑顔で話していた。また、私が１歳の時に起きた激しい喧嘩後の両親による確執を、この日ばかりは、母も忘れていた。

「今でも愛しています。」と父に話した。

一方、当時私は26歳。父と母の末っ子と言うこともあってか、厳しすぎた教育方針の反面、心が優しかった父の姿を思う時、今も尚、胸に汲み上げるものがある。

あれから22年が経過して、私も父が亡くなった57歳まで後9年。体調的にも、精神的にも一進一退の日々が続いているが、祖父が生きた80歳迄は世の中の為、人の為に、尽力を果たしながら仕事をしていきたいと此処に誓う。

　　　　　　　　　　　前田　直貴　

父の守護霊が守ってくれた生命(いのち)