タイトル
「貴方はあの戦争を忘れたのか?」

瀬戸市 前田 直貴

平成4年にPKO協力法が公布された当時、父である前田宣昭が母の澄子に対し、「この法律が出来たから、日本も協力をしなければあかんな。」と話した際に母は激怒した。
「貴方はあの戦争を忘れたのか?」と。
「子ども達には二度と悲惨な思いはさせたくない。」と涙ながらに会話をしていた事を思い出す。

あれから28年が経ち、父は故人に、母は入所施設に居るが、両親共に戦争について平和については、幾ら世間が、政治が、「戦争に参加出来る国」にしようが頑な程、反対の姿勢を貫いた。

現代はネット社会で右傾化と左傾化に別れている。ややもすれば感情論に迄発展する。私は常日頃から「そんなに戦争をしたいのか」と憤りの念を抱いている。

「平和で悪いのか!?」