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秋田の事件を探していたら、これを見つけました。
約3年前に鹿角市で発生した、ツキノワグマによる人間への連続殺傷事件です。
ツキノワグマが積極的に人間を襲い食害することは、ほぼないのでは?・・・と思っていたのですが、これで少し認識が変わったように記憶しています。
これからのシーズン、山にタケノコ掘りに入る人も多いのではないでしょうか。
ツキノワグマも人を襲って食べる場合があるので、くれぐれもご注意ください。
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以下、ウィキペディアからコピペ(画像とその説明は当方による補足)
十和利山熊襲撃事件(とわりやま くましゅうげきじけん)とは、2016年(平成28年)5月から6月にかけて、秋田県鹿角市十和田大湯(とわだおおゆ)の十和利山山麓で発生した、日本では戦後最悪の被害を出した獣害事件である。
ツキノワグマがタケノコ採りや山菜採りに来ていた人を襲撃し4人が死亡、3人が重傷を負った。
日本では記録に残るものでは史上3番目の被害を出した獣害事件と言われているほか、本州においてはやはり記録に残るものでは最悪と言える獣害事件である。
被害者を襲ったクマや食害したクマが複数存在しており、クマによる襲撃事件では非常に稀なケースである。
■ 概要
● 最初の犠牲者
2016年5月20日、鹿角市十和田大湯字熊取平の竹藪で、ネマガリダケのタケノコを採集していた地元の男性(79)が行方不明になり、翌21日午前7時ごろに捜索していた秋田県警鹿角署員により遺体として発見された。
また同じ日には、60歳代の女性が夫とタケノコ採りをしていたところ、突然現れたツキノワグマに腕を噛まれたうえ、爪傷を受けた。
夫が咄嗟に頭を殴るなどして反撃したところ、熊は逃走した。
事件を受けた警察は、出没地点に注意を呼びかける看板を設置した。
● 2番目の犠牲者
5月22日7時30分ごろ、最初に襲撃された男性が遺体で発見された場所から北西に800メートルの地点で、秋田市の男性(78)が妻(77)とともにタケノコ採りをしていたところ熊に襲われる。
その際、男性が「逃げろ」と叫んだため妻は逃げて無事だったが、男性は約6時間後の13時20分ごろ、500メートル南の場所で捜索中の鹿角署員や消防によって遺体として発見された。
遺体の側頭部や腹部に爪傷や咬み傷があった。
相次ぐ死亡事故を受けた東北森林管理局は、現場周辺の林道を6キロにわたり通行止めとし、林道の出入り口にはクマへの警戒を求める看板を設置した。
また、周辺で注意を呼びかけるチラシ配りをするなどの対応を行った。
同日には2人の女性が行方不明になっており、熊に襲われたと思われたが実際には襲われておらず、無傷の状態で発見されている。
5月26日には田代平で青森県の58歳の男性がクマに襲撃されているが、無傷で生還している。
● 3番目の犠牲者
5月29日午前8時45分ごろ、2人の遺体発見現場から北東に約3キロメートルの十和田大湯字田代平の山林で、息子(50代)とともにタケノコ採りをしていた青森県新郷村の女性 (78) が背後から熊に襲われ、尻を噛まれて全治1週間の傷を負った。
一方、タケノコ採りに田代平を訪れたものの25日から行方不明になっていた青森県十和田市の男性(65)が、30日11時5分ごろに死後数日と思われる遺体となって発見される。
遺体は熊にかじられるなどしたと見られ、損傷が激しかった。
● 4番目の犠牲者とクマの射殺
6月10日10時40分ごろ、3日前の6月7日から行方不明になっていた十和田市の女性(74)の遺体が、秋田県鹿角市十和田大湯の山林で発見された。
遺体の頭や腹には傷があった。
同日14時ごろ、女性の遺体発見現場から10メートルほどの場所で鹿角連合猟友会の斉藤良悦(61)が、体長1.3メートルで体重約70キロのメスのツキノワグマ1頭を射殺した。
斉藤は、クマが従業員を殺害した秋田八幡平クマ牧場事件でも加害グマを射殺した、地元では有名な熊撃ちの名手であった。
6月13日にこの熊を司法解剖した結果、胃から人体の一部が見つかった。
翌14日には、秋田県知事の佐竹敬久が県議会予算特別委員会の総括審査で入山自粛を呼び掛けた。
しかし現場は、国有林や私有林、牧草地が入り混じっているため入山制限は困難との見方を示した。
(十和田湖南岸の、水色〇の一帯でツキノワグマによる人間への連続殺傷事件が発生した)
■ 事件後の対応
事件後も熊取平や田代平へタケノコ採りの目的で分け入る者が絶えないため、警察は18日から周辺の国道104号や県道7か所に検問所を設置した。
6月30日には、鹿角市役所で周辺の秋田県鹿角市と小坂町、青森県十和田市、三戸町、田子町、新郷村の代表者ら16人が出席する緊急対策会議を開いた。遭遇事故が心配される秋や来年初夏のタケノコ採りシーズンに向け、事故防止のための統一行動や情報共有、再度の会議の開催を申し合わせた。
この日、鹿角市十和田大湯字大湯の山林では、男性(54)がクマに襲われ負傷する事件も発生している。
田代平からは9キロメートルほど離れており、一連の事件と関係があるかどうかは定かではないとみられていたが、のちの調査で襲ったクマは田代平で第三の犠牲者の食害に参加したクマであるとわかった。
7月5日、日本クマネットワークの山﨑晃司・東京農業大学教授など3人と秋田県自然保護課や鹿角市の担当者、猟友会員の6人が襲撃現場を回り、現場を調査した。
■ 襲った熊について
一連の事件における加害熊について、5月31日から6月1日まで現地で調査を行ったNPO法人日本ツキノワグマ研究所の米田一彦は事件当時、オスのツキノワグマの仕業であると断定した。
また、射殺されたクマの胃の中の肉片が微量だったことから複数のクマが人を襲った可能性があるとも言われている。
つまり、射殺されたメスグマはたまたま現場で遺体を見つけて食べていただけで、襲ったのは別のクマであるという説である。
■ 事件後の調査
米田は事件後も調査を行い、事件に関連しているクマは5頭いると結論づけた。
4人の犠牲者のうち3人を襲撃したとみられている若いオスグマは「スーパーK」とよばれており、同年の9月に捕獲檻に入っているところを発見、駆除された。
体重80キロで推定4歳だった。このクマは熊取平で最初の犠牲者を襲撃したのち、捜索隊の音を嫌って第三の現場となった田代平に移動したとみられている。
第二の犠牲者を襲ったのは射殺されたメスグマとは別の大きな赤毛のメスグマで、「スーパーK」とは親子だと推定されるという。
26日に襲われ生還した男性を襲ったのは額の横に白い傷のあるオスグマであり、30日に重傷を負った男性を襲ったのは別の母グマと考えられている。
このクマも食害に参加していたが、射殺はされていない。
射殺されたメスグマは襲撃には参加しておらず、食害に加わっただけとみられている。
■ 事件の遠因
事件があった2016年は全国的にクマの出没件数が急増している。
この年の前年の2015年と2013年はクマの好物であるブナの実が豊作で、栄養をつけたクマが増え、出産頭数が増加したためと思われている。
この事件の加害グマが親子であれば、ブナの実の豊作も事件に関係している可能性もあると考えられる。
■ メディアにおける扱い
テレビ番組
クローズアップ現代+「追跡! "人食いグマ" 〜もうヒトを恐れない?〜」 (2016年6月30日 NHK)
列島異変2016 「凶暴グマ異常出没の謎を追え!」(2016年10月8日 テレビ朝日)
土曜プレミアム 「激動!世紀の大事件Ⅵ〜平成衝撃事件簿の真相〜」(2019年1月26日 関西テレビ)