霊視と未解決事件・その6(除霊) | 雑感

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恐怖新聞_除霊

(『恐怖新聞』より、新潟山中の霊能者・桐法大師。その強力な霊力により、鬼形礼の除霊に挑むが・・・)



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まったくの私事ではあるのですが、このところ右肩が重く、

当初は、ただの肩こりだろうと思ってましたがぜんぜん治らず、


右腕全体にも、火照るような冷えるような、

ボワッとしたものに包まれているような不快な状態が続いてまして、


恐怖新聞

恐怖新聞

恐怖新聞

(『恐怖新聞』より。イメージ的にはこんな感じ)


歩行中でも、真っ直ぐ歩いているつもりが

気づけば右肩を下げ、右へ右へと傾きながら歩いていたりで、

さすがにこれは酷いと。


症状が現れはじめたのが、

ちょうど心霊動画などを見始めた7月の中旬ごろだったので、

体の症状とそういったことを

自分の中でどうしても関連付けてしまうのですが、


恐怖新聞_除霊


もし何か、霊的なものに憑かれているのだとしても

強制力を持って、むやみに引き剥がそうとするのではなく、


肩にとまった小鳥を森に放すように、

霊が好むであろう場所に連れて行ってあげれば、

自ら率先して降りてくれるのではないか・・・


という作戦のもと、9月の第一土曜日(仏滅)の夜、

当地ではわりと知られた心霊スポットに

一人で行ってきたのでした。


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心霊スポット

(心霊スポット、画像はイメージ)


それはとある山中の池でした。


廃墟やトンネルではなく、あえて水のあるところを選んだのは、

霊は水が好きだろうという思い込みからでした。


同じく霊が喜びそうだという理由で、丑三つ時の現地到着をめざし、

午前零時ごろに車で出発、有料道路なんかも交えながら、

夜の道をひた走りました。


心霊スポット


途中、怪異というほどでもないのですが、

目的地に近い山道に差し掛かった時のこと、

救急車のサイレンのような耳鳴りが止まらなくなる、という現象が起きました。


それほどはっきり聴こえるわけではなく、

耳奥で微かに鳴っているような感じですが。


「遠くで事故でもあったんだろう」


最初は、その程度に思いながら走行していたのですが、

音は遠ざかるでもなく止むでもなく、延々と鳴り続けていました。


心霊スポット


「後ろのほうから追いかけてきてるんだろうか、こんな山道で?」


訝(いぶか)しく思いつつも、念のため

車を左側に見つけた待避所に寄せ、しばらく後方を伺っていました。

救急車は現れず、その間も、耳奥でサイレンのような音は続いていました。


ああ、これは事故ではない、自分の耳鳴りだと気づきました。


夜の山道、しかも初めて走る道でもあり、

無意識のうちに事故への恐怖心が強まり、

それが脳内で不安や警戒の象徴のような音---

救急車のサイレンの音---を作り出していたのか、などと想像するのですが・・・。


さすがに、この時は少し気味悪く、また縁起悪くも思われ、

Youtubeから落としていた般若心経を掛けながら、車を出すことにしました。


普通の音量では、まだ耳鳴りが聴こえる感じがしたので、

やむなくボリュームのつまみを上げました。

車外に響き渡るレベルでしたが、人気(ひとけ)のない山道でもあり、

あまり気にはしませんでした。


目的地が近づくにつれて樹々は深まり、道は細く曲がりくねり、

大音量のお経が山中に鳴り響く中、低速でそろそろと進んでいきました。


心霊スポット


右へ左へとハンドルを切り続ける単純な作業や

単調なお経のリズムが何らかの催眠効果をもたらしていたのか、


ヘッドライトの先に浮かび上がる光景に吸い込まれていくような、

何かに呼び寄せられているような不思議な感覚に陥りながら、

ようやく現地に辿り着いた時には、午前2時を少し回っていました。


エンジンを切って車を降りると、時間的・場所的には当然でしたが、

辺りに響いているのは虫の声だけ、人の気配は皆無でした。

耳鳴りもいつしか止んでいました。


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幽霊か人魂でも見えるかなと、

懐中電灯片手に、池のほとりに立ってみました。


おぼろに浮かぶ水面が小刻みに揺れる様子は

見ようによっては無数の霊が蠢(うごめ)いているようでもあり、


右肩に憑いた(と思われる)霊も喜んでいるのか、

ずっしりとますます重く、


うしろの百太郎

うしろの百太郎

うしろの百太郎

うしろの百太郎


うしろの百太郎のこれ的展開を期待しましたが・・・


自分が鈍感すぎるのか、けっきょくは何も視えず、何も聴こえずじまいで、

2時間かけて丑三つ時にやって来たのにと、

軽く失望してしまいました。


それ以前に最悪だったのが、

散策でもしてみようかと、懐中電灯で足元を照らしながら

池の周囲を歩いていたときのこと、


ある場所で水際まで出ようと、草をかき分けていたのですが、

いきなり地面がなくなったと思った瞬間、

泥穴の中に右足を突っ込んでしまったことでした。


モグラか何かが掘ったものか、それとも自然にできたのか、

岸辺に生い茂る草の中に小さな穴ができており、

不注意にも、そこに足を突っ込んでしまったのでした。


穴には水が溜まって泥状になっており、

ひざ下10センチくらいのところまで嵌(はま)っていました。


悪いことに、右足をとられた瞬間、

咄嗟に体を支えようと右手を地面に激しく打ち付けてしまい、

その衝撃で手にしていた懐中電灯---

500円@ホームセンター---が壊れてしまいました。


しばらく茫然自失して、泥穴に右足を突っ込んだまま

真っ暗闇の中で固まっていました。


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その後は、もう散策であるとか

霊に肩から降りてもらうどころの話ではありませんでした。


我に返って右足を穴から引っこ抜くと、その拍子に靴まで脱げてしまい、

今度は右手を穴に突っ込んで、泥まみれの靴を引き上げました。


携帯を車内に残していたので、手元には光源になるものが何もなく、

いっそこの場で動かず、空が白み始めるのを待とうかとも思ったのですが、

足もとには蛇やヒルがいそうで薄気味悪いことこの上なく、


蛇

ヒル

(蛇やヒルの一例)


周囲の闇のそこかしこからは、時おり鳥か獣が蠢くような音も聞こえており、

さすがに夜明けまでここに居続けるのはまずい、と思い直し、

暗闇に目が慣れるのを待って、もと来た道を引き返すことにしました。


距離にすれば、おそらく40~50メートル程度に過ぎなかったと思うのですが、

目先の地面を一歩一歩探りながら進む暗闇の道は途轍もなく長く感じられ、

元いた岸に辿り着いた時には、安堵からか疲れが噴き出てしまい、

もはや右肩どころか、全身がぐったりと重い状態になっていました。


靴やソックスは泥でヌメり、ズボンも右のひざ下部分は濡れて足にまとわりつき、

泥穴に突っ込んだ右腕も不快極まりなく、

池の水で濯(すす)いでから車に乗りたかったのですが、

暗すぎて水際に寄るのは危険なので、洗うのを諦めて車に向かいました。


嫌なことは重なるもので、

車に到着して、「サンダルでもないか」とトランクを覗いていると、

後ろの闇から、犬と思われる獣の唸り声が聞こえたのでサンダルどころではなくなり、

汚れた靴のまま急ぎ車に乗り込みました。


エンジンを始動させるや、大音量のお経が鳴り始めたので慌ててオーディオを切り、

車を回転させ、進行方向に向かってアクセルを踏もうとすると、

今度は先ほどの唸り声の主と思われる犬が

車の前面に立ちふさがって激しく吠え立て始めました。


ヘッドライトに照らし出されたそれは、白の中型犬でした。


「野良犬かな。捨てられたんだろうか」


そんなことを思いながら、道をあけてくれるのを待っていると

犬はなぜか左側に回り込み、助手席側のサイドミラーから少し離れたあたり---

運転席からは左斜め前方---から、こちらに向かって牙を剥き出し、

けたたましく吠え立て始めました。


うしろの百太郎

(実際はこういうフサフサのタイプではないが、吠える様子はまさにこれ)


前があいたので、そのまま出発しようかと思ったのですが、

助手席には、来る途中で買ったコンビニのパンやコーヒーが置いてあることを思い出し、

犬が言いたかったのはつまりそういうことかと合点し、それと同時に、

車外からでも臭いで食べ物の位置を察知したのかと、犬の嗅覚に舌を巻きつつ

助手席側のウィンドーを少しおろし、

「欲しいなら欲しいような顔をしろよなあ」とか言いながら、

パンを一個まるごと道路わきの藪に投げてやりました。


けっきょく鈍感な犬だったようで、せっかく投げてやったパンを追いもせず、

あくまで窓越しに凄い剣幕で吠え続けていたので、

こちらとしては、吠えられる理由もなければ、それ以上付き合う義理もなく、

アクセルを踏み込んでその場を離れました。


帰りも特に怪異めいたことは起こりませんでしたが、

ただ運転中、妙にうわの空になりがちで、

目前に迫ったガードレールや樹木に「ハッ!」っと我に返って減速・・・みたいな、

普段にはない、ヒヤリとする場面が何度かありました。


心霊スポットとされる池の泥穴に足を突っ込み、

闇の中を一人逃げ帰るという経験が、思った以上に---

情けないことに---堪えていたんだろうか、などと思うのですが・・・。


あと、帰宅後の手洗い中、右手がやけにヒリヒリすると思って見てみると、

小指の横あたり、付け根の3センチほど下から第二関節のあたりまで、

縦にザックリと切れていました。


泥穴に足がはまった際、体を支えようと咄嗟に地面に着いた右手に、

尖った茎とか、鋭い葉のたぐいが当たってこうなったのかと思うのですが、

帰宅するまでまったく痛みを感じなかったというのは、

我ながら少し不思議に思えました。


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恐怖新聞


散々に終わった深夜の心霊スポット行ですが、

当初の狙い通り、右肩は軽くなったのかというと、20日が経過した現在、

症状は変わらず、それどころか少し酷くなったような気が・・・


以前は、右肩が重いという症状の他は、右腕全体に熱気とも冷気ともつかない、

ボワッとしたものが立ちのぼっているような感覚があるだけだったのですが、今ではそれらに加えて、

右ひじから掌にかけて、微妙に痺(しび)れがあるような・・・。


肩に留まった鳥や虫なら、森に行けば勝手に降りてくれると思われ、

それと同様に、霊の場合も、気に入った場所に連れていけばすんなり降りてくれるのでは?

と踏んでいたのですが、


話はそう簡単ではなかったようで、今現在の右肩~右腕の状態を見る限り、

当初の目論見(除霊)は失敗に終わったと言わざるを得ず、

現状はまさに『恐怖新聞』の、


恐怖新聞

恐怖新聞

恐怖新聞
(除霊に失敗した鬼形礼)


これそのものになってしまったかと。


「心霊スポットなどへ行けば、かえって霊を連れ帰ることになる」


巷でそう言われているのを知らないわけではなかったのですが、

どこか軽く考えてしまい、やってみなければわからないだろうと、

我流の作戦を実行した結果がこのザマでした。


実地で、身をもって「この方法は除霊に不向きらしい」ということを経験できた、

その点だけは良かったように思いますが。


これから先どうなるのか、少し不安ではありますが、


恐怖新聞


症状がさらに悪化するようなら


あまりジタバタせず、


おとなしくお祓いに行ってみようと思っています。