常陸国だいだらぼっち伝説・その2(仮題)水戸ダイダラボウ | 雑感

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たまに更新。ご覧いただきありがとうございます。(ごく稀にピグとも申請をいただくことがあるのですが、当方ピグはしておりません。申請お受けできず本当にすみません)

ダイダラボッチ_妖怪百姫たん

(ダイダラボッチ@妖怪百姫たん)


可愛いので一番上にあげときますね・・・。



※※ パソコンからご覧の場合で、画像によってはクリックしても十分な大きさにまで拡大されず、画像中の文字その他の細かい部分が見えにくいという場合があります(画像中に細かい説明書きを入れている画像ほどその傾向が強いです)。その場合は、お手数ですが、ご使用のブラウザで、画面表示の拡大率を「125%」「150%」「175%」等に設定して、ご覧いただければと思います※※



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さて、だいだらぼっちとは何なのか、


まずは、その姿かたちをヒントに妄想を膨らませてみたい・・・


そう思って画像検索してみると、


例えば上のイメージのほかにも、


常陸国風土記4ダイダラボッチ

(だいだらぼっち@水戸市・大串貝塚ふれあい公園)


ダイダラボッチ_もののけ姫

(だいだらぼっち@もののけ姫)


ダイダラボッチ_ゲゲゲの鬼太郎

(だいだらぼっち@アニメ・ゲゲゲの鬼太郎。水木しげる先生の漫画原作においてもほぼ同じ)


などなど、バリエーションに富んでいるのですが、


中でも目につくのはやはり、


水木先生もそのイマジネーションの源泉にされたであろう、


ダイダラボッチイメージ2

(勝川春章・勝川春英画『怪談百鬼図会』より「大入道」)


これなのかなと。


だいだらぼっちのイメージに近いものとして、


よく知られているものだと思うのですが、


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%81


この絵あたりをヒントに、


だいだらぼっちの何かに迫ることができないか・・・


そう思って見れば見るほど、


ダイダラボッチ

(いちおう自主規制)


このイメージが浮かんでしまい、


あるいはまた、水戸の大串貝塚ふれあい公園では、


ぷりぷりのオケツをむき出しにした子供のそばに


だいだらぼっちが何食わぬ顔で鎮座しており、


常陸国風土記大串貝塚ふれあい公園3


そこにだいだらぼっちの嗜好性を見て取るとすれば、


先の大入道の絵は、


ダイダラボッチ


こう見るのが正しいのかもしれず、


奇しくも常陸の国には、筑波山の山頂を


「男体」と「女体」の二峰に分けた(谷間を作った)のはだいだらぼっちのしわざだ・・・


筑波山_男体山_女体山

(写真奥が筑波山~男体・女体の二峰)


という言い伝えもあるらしく、


だとすると、だいだらぼっちというのは案外、


大昔に実在した無類の巨乳好き(巨尻好き)か何かで、


山の頂(いただき)さえ二つに分けたいと思うほどの谷間フェチであり、


貝類を摂取しては、巨大な貝塚を形成した・・・というのはつまり、


精力維持のために亜鉛を大量摂取していた痕跡だ、


という無理やりな方向に持っていくこともできなくはない、


などと妄想したのですが、


どんなもんでしょうか。


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ところで上のエロダラ坊主の元ネタというのは、


ダイダラボッチ肥前の国市坊主


これらしいです、


「肥前の国 市坊主」とあるんですが・・・。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E9%AD%94%E8%A9%B1%E6%AD%A6%E5%8F%AF%E8%AA%8C


いずれにしても、こうして絵の全体像を見るとまた


そこから受ける印象が変わってくるのであり、


自分の場合はこの絵から例えば、


ダイダラボッチ_噴火1

ダイダラボッチ_噴火2


噴火によって立ちのぼる巨大な黒煙であるとか、あるいは、


ダイダラボッチ_火砕流1

ダイダラボッチ_火砕流2


山肌を高速で駆け下る火砕流といった、


エロ坊主的ないかがわしい雰囲気とはかけ離れたものを連想したのですが、


肥前の国には雲仙普賢岳もあり、


江戸時代にも噴火し被害をもたらしていたようなので、


もしかするとこの


「肥前の国・市坊主」


という黒い大入道---だいだらぼっちの一種?---に関しては、


噴火や火砕流への恐怖・畏怖がモチーフになっていたかもしれず、


ダイダラボッチ_火山の噴火

ダイダラボッチ火砕流


そう考えると、だいだらぼっちの逸話には妙に、


「山を造った(山を動かした・山頂を割った)」


というものが多いことも、腑に落ちてくるかもしれません。


ダイダラボッチ・西之島

(これもだいだらぼっちのパワーなのか、噴火により新山形成中の西之島)


ダイダラボッチ・セントヘレンズ山体崩壊

(近ごろまた不穏な動きを見せている北米のセントヘレンズ。噴火---だいだらぼっち?---のパワーにより、山体が吹っ飛んだ。「山を割った」という巨人伝説の原型の一つは、このようなものだろうか。※ちなみに、だいだらぼっちが山頂を割った伝説のある筑波山については、噴火によってできた山ではないとのこと。)


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だいだらぼっちの正体に関する諸説の中には、


「語呂が似ている」とか、その他の理由により、


ダイダラボッチ_たたら製鉄

(たたら製鉄)


「だいだらぼっち」 = 「たたら製鉄に携わる技能集団」


とするものもあるのですが、

(だいだらぼっち = だいだら法師 = たたら法師 = たたらの技術者)


この点、上図のようなたたら場の風景---たたらマンが足踏み式の送風機(踏鞴=たたら)を踏んで


火力を増強し、鉄を製錬する風景---を見たことがある人物(あるいは経験者)が、


ダイダラボッチ_西之島

(西之島@新山形成中)


この種の灼熱のマグマと噴煙を目の当たりにした場合、


そこに、新たな大地を創造するべくノリノリでたたらを踏みまくる大巨人の姿を連想し、


ダイダラボッチ_西之島2


「巨大なたたら法師のしわざ」


というファンタジーを思い描いたとしても不思議ではなく、


そう考えると確かに、だいだらぼっちとたたら製鉄とは---どの程度かは別としても---


何らかの結びつきがあったのかもしれない・・・


などとも思えてきます。


ダイダラボッチ_イエローストーン国立公園

(その地下に規格外のサイズのだいだらぼっちが生息するといわれる、北米のイエローストーン。このたたら場が火を噴けば人類存亡の危機になるともいわれているが・・・)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E5%B1%80%E5%99%B4%E7%81%AB


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常陸国風土記ダイダラボッチ1

(だいだらぼっち♀の実際のスケール感。想像図)