---------- 4月8日追記分↓ ----------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160408-00000113-mai-soci
「栃木県日光市(旧今市市)で2005年、小学1年の吉田有希ちゃん(当時7歳)を連れ去り殺害したとして、殺人罪に問われた勝又(かつまた)拓哉被告(33)=栃木県鹿沼市=の裁判員裁判。
無期懲役の有罪が言い渡された勝又被告(33)の裁判員裁判を担当した裁判員らが閉廷後、宇都宮地裁で記者会見した。
裁判員たちは物証の「弱さ」を指摘する一方、”(犯行を自供した)録音・録画がなければ判断は違っていた”と話した。(後略)」
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一審判決無期懲役。
被告人は控訴するとのことで、
やってないなら当然でしょうが、
やったならやったと言ったほうが本人のためだと思うんだけど。
確実に最高裁まで行く様子で、
成り行きを見守るしかないかと。
---------- 2月29日初回アップロード分↓ ----------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160229-00000024-asahi-soci
朝日新聞デジタル 2月29日(月)12時47分配信
「栃木県今市市(現日光市)の小学1年吉田有希さん(当時7)が殺害された事件から10年あまり。
殺人罪で起訴された勝又拓哉被告(33)は、29日の宇都宮地裁での初公判で関与を全面的に否定した。
逮捕まで約8年半かかった捜査では、DNA型をめぐる初動のミスもあった。
犯行に使われた凶器や、女児のランドセルなどの遺留品も、みつかっていない。
栃木、茨城両県警は遺体の付着物から検出されたDNA型を頼みに捜査。
対象者の試料を鑑定し、(DNAの)型が合わなければ対象から外した。
現場に土地勘があり、目撃証言に似た車を所有していた被告も対象から外れた。
06年ごろの任意聴取では関与を否定していた。
ところが09年になって吉田さんの付着物が、発生時の捜査幹部のものと判明。
過って遺体と接した可能性が高いと考えられた。
被告はすでに車をスクラップ処分していた。
捜査関係者によると、被告の関与を示す物証としては、事件当日の車の通行記録や防犯カメラの映像があるという。
栃木県警と宇都宮地検は冤罪(えんざい)を生んだ「足利事件」の反省も踏まえ、逮捕後に多くの取り調べを録音・録画した。
『取り調べに問題はない。法廷で裁判員に見てもらえばわかる』と捜査関係者は話す。」
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この事件はもう当初から
なんともいえず独特な、曖昧な感じがあったというか、
すべてが霧に覆われたかのように模糊(もこ)としていて見えにくく、
被害女児にしても、話しかければさっと物陰に隠れてしまいそうな雰囲気の
無口で人見知り風の---現にそうだったらしいが---謎めいた感じの女の子で、
一昨年になってようやく姿を現した容疑者というのも
これがまた---見たところ---対人コミュ力を疑わせるようなはっきりしない感じの男で、
今も何だかボソッと言っては顔を真っ赤にしてすすり泣いたりしている、
というわかりにくさらしいのだが、
ともかくも、うるう年のうるう日という微妙な空気のなか行われた初公判において、
男---勝又拓哉被告(33)---は起訴内容を全面的に否認したという。
この事件を前に(ここで)取り上げたのが2014年6月24日となっているから、
それから1年と8ヵ月が経過してしまっているわけで、
去年のいつごろだったか、一向に公判が始まらないので、
素人なりにもなんとなく事情が察せられてしまって、
「あ~あ・・・」
という感じがしていたのだったが、
案の定というべきか、自供を翻して全面否認の流れとなった。
やったかやってないかは本人が知っているのだろうし、
勝又被告が否認するのは彼の権利なのだからその点をどうこう言っても仕方がなく、
また証拠が不十分なら無罪判決が出たとしてもそれは当然かと。
他の記事によると、拉致現場で郵便局員が白いセダンと有希ちゃんを見ており、
その白いセダンと同タイプのものを勝又被告も所有していた・・・
ということを検察側は状況証拠の一つとして挙げた、
とのことだがいかにも苦しく、
長い歳月の中で被告の白セダンはとっくの昔にスクラップにされていることを思えば、
状況証拠的に苦しい以前に、虚しくもある。
有希ちゃんが映っていたという被告所有の動画の話など、
いったいどこへ行ってしまったのだろうか、ということは別としても、
ただただ、全てが遅すぎた・・・
とは思う。
仮に犯行が被告によるものだったとしても---あくまで、仮定の話---
事件発生から逮捕・起訴までに流れた8年半の時間の壁は厚く、
今のところ検察側が出している状況証拠(猫の毛その他)を見る限り、
その壁をこれから突き崩すのは、
容易ではないのかもしれない。