Madoka TSURUYAMA clarinet 鶴山まどか クラリネット奏者 -2ページ目

Madoka TSURUYAMA clarinet 鶴山まどか クラリネット奏者

クラリネットでクラシックを吹く人。演奏&レッスンのご依頼、承ります。どうぞご連絡くださいませ。

 管弦楽伴奏のついたコントラルトのための歌曲集です。エルガー42歳の頃、イングランドのストリッジという、美しい丘陵のあるところに滞在していました。丘で海の曲?とも思いますが、豊かな風土から生み出された作品というのは間違いないでしょう。抜粋で2曲をお届けします。


 こちらも歌詞の内容は概要でに留めておきます。


I. 海の眠りの歌 Sea Slumber Song

 詩はローデン・ノーエル。夢のように優しいメロディーが静かな波の音に乗って奏でられます。

「海はつぶやく、優しい眠りの歌を。貝殻を散りばめた、白い砂浜の、この妖精の国の。

わが子よ静かにお眠りなさい。おやすみ…」


V.泳ぐ人 Swimmer

 詩はアダム・リンゼイ・ゴードン。様々な表情を見せる波の中を渡っていく、エネルギー溢れる音楽。

「大波のうねりに断崖絶壁、難破した残骸は打ち捨てられる。雷に嵐、波を踏みつけていく。勇敢な馬は集い駆けていく。どんな光も褪せない。どんな愛も衰えない。」


プログラムノート続き

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 エルガー25歳頃、初期の作品です。元は『3つの性格小品 作品10』の第2曲。


 ムーアという単語だけで怪しい響きに思えますが、きっとそれは私の先入観…ちょっとむさくるしい男たちが強烈なタバコをもくもくと煙をはきながら吸っているお店が留学時の通学路にありましたが、言葉からはそんな印象を持ってしまう。


 ムーア人というのはイベリア半島、シチリア周辺に住んでいたイスラム教徒のことだそうですが、この作品はエッセンスに異国情緒漂うも、すっきりと美しい夜のメロディになっています。あくまで舞台はイギリスで、紳士が品よくイスラム文化をたしなんでいるような、そんな雰囲気。


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 オリジナルはヴァイオリンとピアノの作品。エルガー自身によるオーケストラ版もあります。テンポはアンダンテ(歩く速さで)と指示がありますが、文字通りゆっくりと静かに進んで行きます。きっと穏やかな夜なのに、それは歩みというよりは心音のようで、夜に耽って感情の揺れ動くさまに聞こえます。

 いつかの月夜の写真を。今夜は何をば想ふ。


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 3作品目には歌曲を選びました。全5曲、5つのバガテルと対にしてみました。バガテルにも影はありますが、歌曲の方がより深い人生観が感じられます。


 詩はシェイクスピアの劇から取っているものです。訳はちょっと調べれば完璧なものが直ぐに出てくるので、ここでは概要にとどめておきます。


I.来たれ、来たれ、死よ Come away, come away, death

 『十二夜』の第2幕 第4場、節目に挿入されている小歌。公爵に仕える小姓シザーリオ、実はヴァイオラという名の女性で公爵にかなわぬ恋をしています。侯爵が道化師にちょっと唄うようにと頼むのですが、事情を知っている道化師は残酷な恋の詩を選びます。

 「来たれ、死よ。私は冷酷な女に殺された。誰にも送られず、見つからない場所に、私を横たえよ。」


II.シルヴィアって誰? Who is Silvia?

 『ヴェローナの二紳士』第4幕 第2場より。恋する男プローテュースが、そのお相手で大公の娘シルヴィアの素晴らしさを歌う。プローテュースは永遠の愛を誓った恋人と友を裏切ってシルヴィアに熱を上げています。ここでのフィンジの音楽は痛いほどに優しく懐柔。

 歌曲集のタイトル"let us garlands bring"、花束は、シルヴィアへ。

 「シルヴィアって誰?どんな人?彼女は清く美しく、聡明さ!それだけじゃない、美しさが目に宿り離れないんだ。さぁ彼女に花束を捧げよう!」


III.もはや灼熱の太陽も恐れるな Fear no more the heat o’ the sun

 『シンベリン』第4幕 第2場より。腹違いの兄弟が決闘し弟が亡くなるのですが、その葬送歌。ミサのように粛々と歩みます。

 「もう灼熱の太陽を、冬の嵐を、恐れるな。権力者のしかめ面を、暴君の攻撃を、恐れるな。着るものを、食べるものを、心配するな。喜びも悲しみも終えたのだ。そして塵に還るのだ。」


IV.おいオレの彼女 O Mistress Mine

 再び『十二夜』、第2幕 第3場。夜中に道化師が子爵たちと酔っぱらっています。

 「おいオレの彼女、どこにいるんだ?どこにも行くんじゃないよ。恋ってなんだ?若いうちは、長くは続くないよ。」


V.それは恋する若者と彼女 It was a lover and his lass

 『お気に召すまま』第5幕 第3場より。終りに近い場面で3組のカップルが結婚しようとしています。めでたい席で小姓が唄います。

 「それは恋する若者とその彼女、ヘイホー!と仲良く一緒にいるよ。指輪の季節、鳥はディンディンさえずるよ。恋人たちは春がお好き。」


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 弦楽合奏をバックに演奏するクラリネット協奏曲から第2楽章のアダージョを吹きます。どこかに腰掛けて物思いにふけるような、長い歌です。クラリネットの幅広い音域を生かして柔軟に、伸びやかに奏でます。今回はピアノとの演奏ですが、人生に刻まれた何か壮大なものを刻めたらと思っております。


 ブージー社の楽譜は作曲家の写真が表紙になっているものがありますが、フィンジの横顔はすべてを物語っている気がします。


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 今年のリサイタルの幕開けは前奏曲から、元気よく幕を開けます。

 バガテルという単語は「ちょっとしたもの」という意味。「つまらないもの」という訳もあるそうですが、日本人の心で「つまらないものですが…」と差し出すなんてとんでもない、「こんなに良いものあるよ!」と皆に言って回りたいような曲たちです。


I.前奏曲 Prelude

ハ長調の音階が行ったり来たり、ひょこっと飛んでステップを踏んでいきます。中間部は何か懐かしむようなメロディを歌い、軽快な音階へ舞い戻ります。


II.ロマンス Romance

黄昏れるように語っていきます。中間部は幾分歩みが早くなり回想シーンのようです。最初のテーマに戻る時には高い声、少しばかり心が晴れたかのよう。


III.キャロル Carol

朗らかな讃美歌。こんなに優しい歌はなかなかありません。


IV.フォルラーナ Forlana

センチメンタルにたゆたう曲。フォルラーナとはイタリア由来の舞曲で本来は速いテンポですが、ここではゆったり目に、流れに身を任せる。


V.フゲッタ Fughetta

潔い序奏の後、クラリネットの付点のリズムでフーガのテーマがスタート。フーガというとかしこまった作品が多い印象ですが、フィンジのそれは様々なキーに転調して、あちこち遊んで、大忙し!



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 地元埼玉での演奏会でクラリネット五重奏のトップを務めます。会場はずっと工事していた大宮東口に新しくできたホールで、よい響きがすると聞いています。是非チェックしにいらしてください。


文果祭~クラシック編

究極の管楽器アンサンブル


2022年10月15日(土)16時開演

会場:RaiBoCホール大ホール

チケット:

1,800円(一般)

1,000円(大学生以下)


プログラム

G. ガーシュイン ~ リンケンマン/ラプソディー・イン・ブルー

フォスター ~ 鈴木英史/フォスター・ラプソディー

V. エワルド/金管 5 重奏曲第 1 番

G. リチャーズ/高貴なる葡萄酒を讃えて

ほか


チケット問い合わせ

イープラス

・SaCLaインフォメーションセンター 048-866-3467


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 今年もリサイタルを開催します。

 シリーズ2回目、今年はイギリスの作曲家からフィンジとエルガーを選びました。恐らく知られているのはエルガーの夜の歌・朝の歌のみです。私も知らなかった作品を取り上げます。心地よく音に包まれる時間をお過ごしいただきたく組んだプラグラムです。どなたでもお気軽にお越しくださいませ。


鶴山まどか クラリネットリサイタル Portrait Series Vol.2 ー英国の小径ー


2022年10月14日(金)

18:30開場

19:00開演

会場:としま区民センター 小ホール(JR・私鉄 池袋駅東口より徒歩7分)


プログラム

フィンジ:

・5つのバガテル

・アダージョ(クラリネット協奏曲より)


エルガー:

・夜の歌 op.15-1

・朝の歌 op.15-2

・ムーア風のセレナード op.10-2

・夜明けの風

ほか

当日までに全曲を公開します。お楽しみに!


チケット 全席自由

一般:3,500円 

学生:2,500円 当日学生証をご提示ください。

会場で聴く方はこちら


<後日配信あり>

10月21日(金)~11月4日(金)、ツイキャスにて録画配信を行います。

視聴チケット1,500円

配信で聴く方はこちら


主催:sai

協賛:株式会社ビュッフェ・クランポン・ジャパン

協力:(株)亀の子音楽工房


 私の企画する演奏会にsaiとつけていくことにしました。彩という字から取っています。ここ近年は作曲家の魅力を伝えたいと考えていますが、リサイタル以外にも何か開催できたらなと思っています。


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 クラリネット1st-3でお邪魔いたします。アニメをチラ見した程度でストーリーはよく分かりませんが、かっこいい音楽ばかりです。


エヴァンゲリオンウインドシンフォニー【東京公演】

日時:2022年7月18日(月・祝)

15:00開演(14:00開場)

会場:東京文化会館 大ホール(東京・上野)

料金(税込):S席6,500円 A席5,500円 B席4,500円


指揮・編曲:天野正道

スペシャルゲスト:高橋洋子

吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ


問:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00/ 土日祝10:00〜18:00)


今月は社会人になって多分初めて、毎週公演がある生活です。感謝。

8月はまた自分のやりたいことに注力できそうで、これもまたありがたし。


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 もう明日ですが、チケット完売ということで、すごいことだなと思っております。


 春のI・II・III公演からの連続出演に感謝。吹奏楽でこういうシンフォニックなものはなかなか体力と脳みそを使います。鍛えていただいています。

 

「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート

2022年7月9日(土)14時開演

会場:東京芸術劇場

指揮:大井剛史

吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ


【プログラム】

作曲:すぎやまこういち

吹奏楽編曲:真島俊夫

吹奏楽による「ドラゴンクエストⅣ, Ⅴ, Ⅵ」


 昼間の騒動は知りもせず、帰宅し家で休んでいる時にニュースを見ました。事件当時の生々しい動画を見て動揺しておりますが、何とかエネルギッシュに演奏出来たらと思っています。


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