clusterという、VRサービスでお坊さん(清水谷さん)と十数年介護の仕事をされている方)(村上さん)とトークショーをしました。

このトークショー、毎回ゴールを設けずに行っています。
せっかく、バーチャルリアリティー(VR)の中で話をしてるのだから、
作りこんだセミナーより、ぶっつけ本番の方がリアルかな?考えております。

さて、今回は介護×仏教×VRで企画させていただきました。
介護×仏教って、近い感じがしたのですが、実は遠くて
逆に、介護×VRは親和性が高いという驚きの結果が、

まず、介護×仏教。
介護の現場って常に生きることと立ち向かっているそうです。
私の感覚では、生活のお手伝いというイメージだったのですが
それだけには留まらないそうです。
例えば、老衰で人生の最後を自宅で迎えるかたと、ご家族の
心に寄り添うことも少ないくないそうです。

想像すると、、、とても精神力が必要な仕事ですよね。。。
人が死ぬ瞬間と向き合う。。。。
もし、私が同じ現場に立ち会ったとしても、
ご家族になんて声をかけていいか分からないですし、
その場に居続けることもできないと思います。

こんな現場だからこそ、「生きる事と死ぬこと」と立ち向かうツールの一つとして
宗教があることで救われる人が多いのではないか?と思います。


でも、公立の病院では、宗教者が関わるのは難しいそうです。

病院ではダメな理由としては

死をイメージしてしまう事と

布教活動をされると困るから

等々があるらしいです。

(直接病院に聞いたわけではないですーー)



介護×VRなのですが、
問題点は多いものの、愛称はとても良いそうです。

写真はこちらのトラベルボイスという記事より

https://www.travelvoice.jp/20180315-107595

 



この写真インパクト強すぎですよね?

トークショー中に村上さんがみつけてくださった写真なのですが、
VRゴーグルをかぶって、コントローラーを振り回すおばあちゃん。
最高にサイバー感あります。

VR機器自体がまだまだ、専門的な知識が必要で
すぐすぐ現場で使われるということはないとはおもうのですが、
このおばあちゃんを見てると、VRは絶対現場で役立つって思いますよね??

清水谷さん(お坊さん)からお聞きした、話なのですが、
体が不自由になってしまった方のご家族が、
ご本人の夢だった世界旅行を、VRで体験させてあげたそうです。
ご本人はまるで、自分が世界旅行をしたように感じて、大感激されたそうです。

VRの中では、歩く・動くといった下半身を使う動作を手元でできたり、
方向転換は首を動かすだけでよかったり、
さらに、一部の機種のみですが、瞳で操作もできます。
そして、VRで表現されている場所はどこでも行けます。
気軽に気分転換ができてしまうのです。

病気の気は気分の気
気分転換できるだけで、症状が軽くなったりするかもしれませんね。

また、逆に介護を提供する立場の人が、
VRの中で障害を体験することもできるVRアプリもあるそうです。
脳に障害を負ったらどんな風に見えるのか??
その状態で歩行したらどんな不安を感じるのか追体験できるそうです。

このように、VRは介護する人にも、される人にもとても便利なツールに
なりつつあるみたいです。


最後に、個人的な意見なのですが、
今後、介護×VR×仏教という交わりが必要だと考えてます。
VRの世界ではなんでも表現できてしまいます。介護の分野でもっと使われるようになるでしょう。
とても素晴らしいことなのですが、
倫理的に良い表現か?道徳的に良い表現か??
問題がたくさん出てくると思います。
その指標の一つとして、仏教的観点から考えると
高い次元での「利他」を創造できるのではないか?と思っています。

せっかく、数千年前から培った知恵があるのですから
それを使ってよりよい世界観をつくれたら面白いと思います。

なんか、きれいに文章にまとめれてませんが、
トークショーの感想でした。