ku:nelを読んでいる。

私の時間、料理を作る生業に使ってきた。
今は小休憩中の日々で。
なので、暇だ、と連呼しているのだが。

この号は、包丁の事から切り出されている。

包丁のおさらい

種類、研ぎ方、持ち方、切り方、、

読み進めるうちに、
料理が好きなんだが、
下準備で物を切る、
捌くのが好きなのだなぁと気づいた。
よく研がれた包丁で、
力は食材それぞれでうまく強弱させながら、
切っていく。
その時間がとても楽しくて、
仕事でも選んできたんだと。

アルバイトや就職で希望動機には、
その会社へ勤めたい意思を述べるが、
それがかなりの難問だったのを覚えている。
ただ料理が好きではダメだ。
という常識が憎らしい。
確かに分かるけれども。


まぁ、私には、料理を通して、

どうなりたいか

というのは無く、
ただ続けていきたいというささやかなもの。
味が美味いも、不味いも、
レスポンスは早く、
コミュニケーションも取れる。
料理は人を喜ばすものとして、
もう十分に、
私の意思を行動に叶えていたのである。

暮らしの中で愛用している包丁は、
祖母がくれた菜切包丁のみ。
表紙にあるような包丁だ。
職場ではほとんど牛刀だからか、
この包丁を持つと楽しい。
馴染みもあるのだろう。

しかし、ここ1〜2年、
密かな憧れがある。
ペティナイフだ。
自分のペティナイフが欲しい。
これは別の号のku:nelで紹介されていた、
フランスのナイフ店の記事。
見出しの文章の内容に、強く頷き、
憧れを抱いたのだ。
それに、
自分にぴったりのナイフと出会う。
と、ときめいた。
未だ温め中。


表紙にある、

台所のうた。

イメージが浮かぶ、
何やら聴こえてくる。
なんていい響き、なんていい言葉だろう。

てんとうむし