近所の人たちとの「近場の遺跡等探訪会」を、数ヶ月に一度ぐらいのペースで続けています。

この前の会は、「向日回生病院前」から北へ歩き、まず福成寺(ふくじょうじ)というお寺へ。

 

 

地図(yahoo maps)↑↑ 中に、赤で引いた線が当日歩いたコース。が福成寺地点です。

 

 ↓↓ 福成寺山門

 

このお寺は少し高台にあるので、眼の下に樫原の風景が拡がっています。

写真ではよくわかりませんが、はるか向こうに京都盆地東山の山並みが見えます。比叡山も確認できました。↓↓

 

 

↓↓ 福成寺境内の苔。

 

 

 

 

 

↑↑ 福成寺の門に貼ってあった「洛西観音霊場三十三所巡り」のポスター。

一番札所は善峰寺、福成寺は三十一番、結願(けちがん)三十三番は宝菩提院ですね。

 

ここから北へしばらく歩くと、樫原廃寺跡への入口が見えてきます。

 

 

「樫原廃寺」というのは、おそらく7世紀後半(白鳳時代)から平安時代頃までこの地にあった寺院跡で、5世紀頃から京都盆地を開発したと言われる渡来人系の秦(はた)氏と関係があるのでは? しかし、寺院名とか詳しいことはわかっていないので、地名をとって「樫原廃寺」跡と呼ばれているのです。

 

1967年、京都市営住宅の建設工事中に遺構が出土。発掘調査が行われ、その結果この寺院跡は、門・八角形の塔基壇・金堂?・講堂?が東から西向きに一列に並ぶ「四天王寺様式」であることがわかり、1971年「国史跡」(「史跡」としては最高レベル)に指定されました。

 

 

 ↑↑ 復元された塔基壇の上に登ってみる参会者。

 

 ↓↓ 案内板

 

 

  ↓↓ 広大な「僧房(僧侶の宿舎)跡」も現状保存されています。

 

 

一行はここから北東に向かって歩き、「塚ノ堂高圓(こうえん)寺」を参観。

 

 

 

 住宅が建っている周りの土地より、お寺のある面が少し高いことが分かりますか?

 円墳(直径約30メートル)の上にお寺が建っているのです。

 文字通り「塚」=古墳の上にある「堂」=お寺なのですね。

 

 この日の見学はここまで。一行は近くのお好み焼き屋に移動。私は「焼きうどん」と生ビール🍺をいただきました。

 

 

(この項終わり)