ブログをご覧の皆様、

ブログ更新の頻度が落ちており申し訳御座いません。

先日MADICO社から、以前ブログでご紹介した建設中だった工場が
10月7日に完成し操業を開始したとの連絡が届きました。

デーツを畑で収穫して運び込んだ後、出荷するまでに必要な全行程が可能な工場です。
洗浄、乾燥、冷蔵、冷凍、梱包など、デーツ以外での野菜・果物での利用、デーツの加工食品生産も
将来的には考えています。

また、来年度の頭には、もう一つ嬉しいお知らせが出来ると思いますので、
まだ先ですがどうぞ楽しみにお待ち下さいませ。

新しい動きが掴め次第順次ご報告しますので、
今後も当ブログを宜しくお願いします!
ブログをご覧の皆様、

更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。

8月いっぱいでインターンを終了し、先週日本に帰国致しました。

今後も更新予定なので是非また遊びに来ていただけると嬉しい限りです!


今回は、MADICO社ズヘイル氏が、氏の出身地ヘブロンで所有している農場についてご紹介します。


そもそもヘブロンとは?

・パレスチナ内の商業都市として知られる。ヨルダン川西岸の南部に位置している

 

・パレスチナの人口の3分の1はヘブロン出身 (ヘブロン出身者曰く、ヘブロンの人は勤勉だとのこと)

 

・アラビア半島への貿易ルートとして栄えてきた

 

・今日でも手作りのガラス、手作りの陶器、日用品、(若い)ラクダの肉、葡萄の産地としても有名

 

・他には、オリーブ、アーモンドなど、育つ野菜や果物がジェリコとは異なる

 

・アダムとイブ、アブラハム、イサク、ヤコブとその妻達の霊廟がある


…上記のような特徴を持つ都市で、やはり聖地であるパレスチナだけあって歴史的な場所も健在です。



ズヘイル氏所有の農園について


・氏の農園は家庭農園も含め5カ所あり、合計50ヘクタールの土地になる

 

5人の農夫が働いており、オリーブ、ブドウ、アーモンドを地元市場で卸している。

 

・他にも、桃、イチジクなどを育てている。羊、ミツバチ、鶏などもおり、お手製の羊のチーズ、蜂蜜なども食べている 

 

MADICOの事業が軌道に乗ってくれば、デーツ以外にオリーブ、ブドウ、アーモンドなども大きな事業にするかもしれないとのこと


特に、オリーブ、ブドウ、アーモンドが自慢だそうです。

 

・オリーブ:ヘブロンの山地、日光、土壌が世界で一番のオリーブを育んでいる。全てオーガニック

 

・ブドウ:歴史的にヘブロンはブドウで有名。パレスチナで一番美味しい

 

・アーモンド:ヘブロンの山地が生産に適しているとのこと




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<番外編> ジェリコ市のご紹介


今回は、MADICO社が位置しているジェリコ市をより詳しくご紹介したいと思います。

ジェリコはおろかパレスチナの情報すらなかなか入ってこずイメージがわきにくい地域かとは思いますが、少しでもどんな様子なのか、どの様な場所でMADICOのデーツが育っているのか伝わればと思います。

以下箇条書きですが、早速お伝えします。



 

・世界で最も標高の低い場所に位置(海抜以下)。年間百万人がジェリコを通過、滞在するそう

 

1万年の歴史を持つ

 

20の他国の都市と友好都市条約を結んでいるそう。文化交流、人材交流などもある

 

USAID、イタリアの援助機関、フランス、ノルウェー、ロシアからの大きな資金(援助)が入ってきている。ロシアは現在ロシア文化センター?を建設中。最初のロシア文化振興計画のようなものの第一段階らしい

 

・聖書にも登場する聖なるわき水がある

 

・悪魔がイエスを試した高い山の上に(mount of temptation)、40日間の断食の末石からパンを生み出した場所となったといわれている洞窟がある(マタイ4:1-11)。12世紀のギリシャ正教会の僧院もあり、私が訪問した際はギリシャ正教徒のグループ訪問者と一緒になった

 



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ケーブルカーを使って山頂まで上ります。祠の周辺の僧院の建物にはギリシャの国旗がたなびいています。

 

8世紀の遺跡、ヒシャムパレスも観光名所の一つとされている。カリフ、ウマイヤード王朝3代目のヒシャムイブン・アブドゥル・マリク (Hisham ibn Abdul Malik)が、冬の間保養所としていたそうだ

 

・パレスチナではビザンチン帝国後途絶えてしまったと言われているモザイクなど伝統的美術を学べる学校があり、ヒシャムパレスにも歴史あるモザイクがあり非常に美しいとのこと

 

・ジェリコの語源はセム語の、カナン族にとって月を意味する「Riha」と発音する。そのため、ジェリコは月の街と称されることもある

 

・他にも、スルタンの丘、ヤシの都市などとも呼ばれていた

 

・紀元前の、イスラエル人がパレスチナ人の地に移ってきたときの頃、デーツが輸出されるようになったと言われている(新約聖書でイエスが活躍していた時代や、イエスがジェリコで盲目の2人の目を洗った時の前から始まったそう)

 

・海外から来る人、パレスチナの他の都市から冬の間寒さを避ける場所にもなっているそう

 

・羊などを放牧しているベドウィンの姿を見ることも出来る

 

・ナビムサモスクなども有名




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ナビムサモスク




いかがでしたでしょうか?高校の世界史で触れるような部分もありましたが、キリスト教、イスラム教、中東のことなどとなると、身近だと思えない方もいるのではないでしょうか。

これだけ歴史的な資産があり、デーツなどの魅力的な産物も育つ土地というようなイメージが何となくでも伝われば幸いです。