ハーモニクス

河川敷で廃人でいるのは
けっこうすき





何も考えたくなくて
草と雲と川が流れていくのを
ただ見てた
遠くのほうで見えるロケット花火をただぼーっと見てた
時折通る電車と虫の声を
ただ聞いてた



それでよかった
生きることに疲れたときは
こうして無の世界に居るのが好きだったから





空見上げながら思ったことは
自分が死んでもし人の役に立てることができるなら
どんな星よりも蒼白く瞬く星でいたいと
流れていく川や雲じゃなくて
不変の星でいたいと
そんでこうして同じ思いで空を見上げてくれた人の
支えに少しでもなれたらと






それまでどう人生をまっとうしたらいいのかな
あたしはかわってない
かわれてない
だから足踏みしてるんだけど


だれか切実に
元気とカルシウム下さい

白紙から見透かした

その意図はなんでしょうか


うちにどうしてほしいのでしょうか


思ってることがあるなら


沈黙を破って言ってください


意味のないものなら


もうやめてください




たまらなく疼くんです

孵化

天秤にかけちゃいけないと

わかっていても

かけてしまうのはしょうがないとおもう

だって人間じゃん

人間誰だって

いつだって自分が一番大切で

自分が一番幸せの頂点に立ちたいって願ってる


そんなもんだと思ってる






自殺志願者の気持ち

分からなくないよ

真正面から死と向き合う気持ち

分からなくないよ


でもこの気持ち

誰とも共有できたことないし

できっこない







傷さえ愛しいのは

自分を大事にしてる証拠