17才の誕生日まであと2日だった
2023年9月のある日の事。

西から東へ引っ越し中だった私達は
アリゾナ州の何もない所に1泊した。

ホテルの後ろは平原がひたすら続き
遠く向こうにいかにもアリゾナらしい
岩山が見える。

部屋にはクィーンサイズのベッドが2つ

窓側のベッドに夫と私
壁側のベッドに娘。

部屋から綺麗なサンセットが見えたのに、

しらばくすると

急に雷雲が広がり大きな稲光が見え

娘はワクワクしたようで
スマホで録画していた。



夜中3時頃、甲高い奇妙な声がして
目が覚めた。

音のする娘の方を見ると
眠れないのかスマホを見ている。

(普段家では夜10時になると
スマホは部屋の外に出す決まりだったけど)

何か動画でも見ていたようで
私「ちょっとやめてよ
うるさくて寝れないよプンプン

娘「え?私じゃないよびっくり

私「でもそっちから音するし‼️
気持ち悪いからやめてムキー

音は娘のスマホからだと疑わなかった。

翌日2人でふと、もしかして…
この辺コヨーテがいるのかな?
ホテルの人に聞いてみよう!

「夜中変な声が聞こえたんですけど〜
もしかしてコヨーテとかいます?」

ホテルの人
「あー、いますよニコニコ

娘は爆笑して
「ママーYou said キモチワルイ🤣」

私も
「コヨーテに気持ち悪い言っちゃったよ😂
ごめんね、あなたの方から聞こえたんだもん」

と2人で笑った。

窓側から入ってきたコヨーテの声が
壁に当たってはね返り、
娘のほうから聞こえてきたらしい。



色々と経験値の高い私達家族キメてる

以前コヨーテが普通にウロウロしている所に
住んでいた事があって、
夕方群れで遠吠えするのも
よく聞こえていたけれど、

所変われば、なのか

この日の声は私が知っている

コヨーテの声と若干トーンが違ったせいか

すぐにはそれだと気が付かなかった💦


そんな事でも笑い話になる私達だった。


そんなたわいもない事で一緒に
笑うあの子はもういない。

会いたくて会いたくて

全てを捨てて娘のいる所へ
行きたい衝動に駆られる時がある。


そうやっていっぱい一緒に笑ったのに

私はあの子が本当に寄り添って
欲しかった事への理解が足りなかった。

全てをそのまま受け止めて

もっと寄り添う事が出来ていたら

今も娘はここにいるのでは…

と、いつまでも諦めがつかず

まるでコヨーテのように
声を上げて泣く私ネガティブ