夫がぶつぶつ呟いていて、どうやらボイスメモを作成中らしい。
彼は全く本を読まない種類の人間だがここ数日一生懸命読書に励みボイスメモを作成している。

夫が何故急に本を読んでいるか。発端は数日前大喧嘩した際のこと。喧嘩の詳細は割愛するが、
育児や仕事の両立に疲れ切った私がダラダラしていることに苦言を呈した夫に対する内なる叫び(ブチ切れた内容)を要約すると
「あなたは育児に疲れた私の気持ちがわからない。共感してくれない。何気ない会話を続けて相手のコンディションを探ったり情報交換し合うのが夫婦だ!会話をしろーーーーーー」と言うような内容である。
そして、勢い付いた私は子供を連れて実家に帰り、次の日通勤バスの中で頼れるAmazonにてぽちぽちと1万6千円分の図書を購入したのである。
ラインナップは以下のとおり。

・図解 相手の気持ちをきちんと聞く技術
・10才からの気持ちのレッスン
・スタンフォード大学の共感の授業 人生を変える「思いやる力」の研究
・感情のメッセージに気付くと人間関係はうまくいく
・執事が教える相手の気持ちを察する技術
・夫婦・カップルのためのアサーション
・「繊細さん」の本
・自分の親に読んでほしかった本
・自分の気持ちをきちんと伝える技術
・相手のことを思いやるちょっとした心くばり
・10歳までに身につけたい自分の気持ちを上手に伝えることばの魔法図鑑
・図解人の心と行動がわかる社会心理学
・毎朝1分読むだけ思いやりの教科書
・本物の気づかい

嫌味である。
しかも私はこれを1日のうちに読んで感想までラインで送るよう要求した。
当然仕事もある夫は全て読み切ることが出来なかったが、ただ事じゃ済まさんぞという私の様相というか気迫?に恐れをなし、さすがに反省した夫は大人しく自分なりのペースではあるが私の購入した本を読み進めているのである。


「はげますと相手を力付ける」

大切だと思った文章はメモしていくスタイルらしい。
初め、読んだ本に躊躇なく赤線をひいたり折り目をつけていて驚いたがまあ会得するものがあればなによりと好きにさせていたら、線を引くのも大変になってきたらしくボイスメモに変えたそう。
読み慣れてていない本をせっせと読み、時々どこかで聞いたことあるような格言めいたことを呟いたりする夫は情けなくも愛おしいので、無神経な対応は水に流してやるとしよう。