「今日はいいお知らせがあります!」
とマキちゃんが元気に帰ってきました。
サウナ帰りのような火照った顔で。

いつものように剣道部の稽古に出かけたのですが、今週から学校の補習が始まったことと家族旅行に出かける子が増えたことで、練習に参加した女子はマキちゃんと2年生レギュラーの合わせて5人だけだったそうです。

そしたら稽古の最後に先生がぽつりと、
「次の大会はこのメンバーで出るか」
とつぶやいたとか。

パンパカパーーーン!花火
お祝いマキのデビュー決定!!キラキラ
(マキちゃんの脳内)


わたしはすぐに、
勝てるのか?
レギュラー外された先輩にいじめられないか?
同期は納得するか?
といろいろ心配しましたけど…
先生がつぶやいただけで決定ではないし、せっかくマキちゃんが喜んでるので黙ってました。



その日の夜、夏期講習帰りのマキちゃんが、
「マキと同姓同名の人がいると思う?」
と聞いてきました。
さあ?なんで?
「こないだの塾内テストの順位表が貼ってあって、1番はマキと同じ名前だった」
それはあなたが1番ということではびっくり
「だよねー」

マキちゃんは照れくさそうに笑って、
それから嫌だなぁと言いました。
「今日はいいことがありすぎたから、明日は絶対ヤなことが起きる」

ま、そうでしょう。
ものごとのとらえ方は相対的。
とてもいいことの後では、普通の日でも見劣りします。
心配しても悪いことは起きるのだから、今は今のラッキーを喜びましょう
「そだねー」

マキちゃんはムヒヒと笑って、大満足の一日に浸っておりました照れ