友だちは時にありがた迷惑なのだけど、それでも「いてくれてよかった」と、ドリカムみたいなことを思う。

 
 
わたしはランちゃんが幼稚園にあがる時期に引っ越してきたので、その頃出会ったママ友が多い。
そしてなぜか、仲良しさんの大半が子どもを私立中学に通わせている。
 
だから今年の受験とは無縁。
 
その中の1人からメールが来た。
「あなたのことだから、どうせ心配ばかりしてるんでしょう。気楽にいきなさい、気楽に」
 
そして素敵に化粧した娘さんがミッキーの耳を付けて笑う写真が届く。
「ディズニーランドに来てるよん。楽しいよん」
 
おい。
応援なのか嫌味なのか。
 
「適当にやりなよ。ランちゃんなら大丈夫」
 
いやいや。
 
このママ友は自分の娘が中学受験するときもそんなことを言ってのんきに構えていたら、模試では優秀な成績だった娘さんが本番でことごとくしくじり、想定外の中学へ進学することになったのだ。
早い話、わたしとは性格が正反対。
マネしようとしてもできない。
 
「失敗したって人生は楽しめるよん」
 
たしかにそうなのだけど、それは失敗した時に言ってくれるかな。
ランちゃんはこれから挑戦するのだから。
 
 
このママ友はかなり歳上だ。
かつてバブルの寵児だった姉御肌のママ友は他にもいるけど、いつもすごいパワーで圧倒される。
超ポジティブ。超アグレッシブ。超強気。
石橋を叩いて渡るわたしには、コンクリの壁に向かって全力疾走しているようにしか見えない。
 
 
人生これもアリなんだと思えば刺激にも慰めにもなり、また脱力感を味わったりもするのです。