あれは1か月ほど前。
ママ友がパニックになった。
「うちの子が志望校を★★高校に変えると言い出したの!」
★★高校は中堅下位の私立高校である。
定員のほとんどが推薦で決まるため、一般入試の第1志望にする子はめずらしい。
ママ友の子はずっと公立高校を目指していたはずだから、当然私立推薦は申し込んでないし、すでに別の滑り止め校に願書を出していた。
お父さんは、公立から逃げるのか!今さらあきらめるのか!と怒鳴ったらしいが、娘さんは泣きながら、
「だって★★高校は東京の大学に指定校推薦で行けるって聞いたんだもん!埼玉に住んで東京に会社に通って、子どもとコンサートに行きたいんだもん!」
と言い張った。
・・・東京生活にあこがれる田舎女子、なのか?
理由の正当性には目をつぶるとしても、年明けという時期に志望校を変えるのはかなり大変なことだ。
とにかくなぜか★★高校一点張りの娘さんのために、親にできることをしようということになった。
まず部活動中の担任の先生を訪ねて願書の書き直しと調査書の作成をお願いする。
次に★★高校の過去問を解いて、どのくらい合格の可能性があるのかを見る。
娘さんは個人塾だから入試関係のデータを持っていなかったので、ランちゃんの塾に頼んで取り寄せてもらった。
偏差値的には厳しい。
しかし例年、受験者数と合格者数がほぼ同じことが判明!(穴場?)
一つの教室に収まってしまう受験者数というのも寂しいが、この際受かってくれればいい。
(ただ・・・高校の偏差値というものに疑問を感じましたけど)
バッタバタの入試だったけれど、これでも「第1志望合格」だ
ママ友からは合格通知の写真とともに、桜だらけのお礼LINEが送られてきた。
幼稚園の時から知ってる娘さん・・・
埼玉に住む夢もいいけどね、もう少し計画的に動こうね。
そして自分が望めば大人がなんとかしてくれるという甘えもやめようね。
おばさん、怒っちゃうよ。
でも、なんだか可笑しかった
合格おめでとう