マキちゃんがテストで98点だった。

漢字問題の「ほきょう」を「ほきゅう」と読み間違えた。補給は正しく書けたらしい。
読み間違いのあるあるだねと笑ったら、マキちゃんがしくしく泣き出した。
書けたのに。書けたら100点だったのに・・・
 
それで、いつものやりとりをする。
「勉強するのは何のため?」
「・・・自分が何を知らなくてどこで間違えるのかを知るため」
「間違えたらどうするの?」
「・・・ラッキーだと思って次は間違えないようにする」
「よくできました」
 
子どもがノートに答えを書くとき、間違えた答えを消しているのを見て、子どもに教えた勉強の心得だ。
間違えることは大切なこと。
間違えない人は勉強する必要がない。
間違えてこそ、勉強が始まるの。
今間違えたことはラッキーだ。いつかくる本番で間違えないために、何を勉強すればいいか分かったということだから。
 
わたしは子どもに、間違えることを恐れる人間になってほしくない。
間違えたということは、挑戦したということだから、褒められていいことだ。
間違いや失敗は許されないなんて自己暗示をかけてしまったら、意志表示が怖くなるか、ごまかしを覚えるか、現状に不満だらけになるか・・・とにかくロクなことがない。
この不確かな世の中で、チャレンジと失敗を恐れたら、すごく生きにくい。
てか、おもしろくない。
人生なんて失敗だらけなんだからさー。
 
マキちゃんは周囲の期待を裏切ることを怖がる傾向にあるから、こういう子だと限定しないようにしている。
「いつもよくできるね」なんて言おうものなら、次も間違えちゃいけない!とガチガチになってしまう。
またなんでだか、先生にちょっと注意されただけで、「怒られた!」と受け取るんだよね。
それでお姉ちゃんを尊敬してる。
生徒としての評価はマキちゃんの方がずっと高いんだけど、マキちゃんはお姉ちゃんみたいに「気にしない人」になりたいの イヒ

せっかく間違えたんだから、この単語を使ってもう少しお勉強をしようか。
補強は英語でなんていうか知ってる?
ほら、間違えたおかげで新しい言葉を覚えたでしょう。
ラッキーだね ラブラブ