2022/01/11
インテリア空間は、オリジナルの暮らしから生まれるもの。その方の個性が重なって作られる、いわば人生そのもの。引渡しまでに我々が整えるのは、導線を整え設備機器を配置、照明器具の位置やエアコンや床暖房の設置といったハード面の仕上げです。不動産選びでしかセレクトできないことの一つに、音の環境というものがあります。騒音は後から変えることがほぼできません。緩和はできますけど費用も嵩みます。そして光。特に自然光は変え難い。左右で同じ窓装飾、でも違った色に見えるのが光のなせる技…人工光によるプラスアルファの光、も大切な装飾、これは後からセレクトできるものです。広い空間を手に入れるよりも、自分のコンフォートゾーンをコンパクトに作り上げることが、住う、暮らす、の第一歩。自分に馴染むアイテムを周りに揃えることで安定感や心地良さ、が手に入ります。スッキリしたホテルのような空間は、たまにリセットするためには必要ですけれど、毎日だとエネルギーが充填していきません。壁の塗装色、大切なフォトを彩るフレームも、暮らしを豊かにする大切なアイテムの一つです。商業空間では、遊び心も大切、非日常の演出が我が家、ホームスイートホームの心地よさを思い出させてくれる、そんなコントラストを演出するのもプロの仕事です。美味しいもの、好きなものを、住まいのお気に入り空間でのんびり掛け値無しに楽しむ、それが人生の醍醐味…自分のための空間作りに欠かせないアイテムは、エネルギーの宿るマテリアル、だとワタシは思っています。