ラムジー家の友人らとのとある夕食会の日の様子を人々の心を通して描写した第一章


第二章は閑散としたラムジー家の様子

第一次世界大戦を挟んで、第一章で果たせなかった友人らを交えた灯台へ行くシーンを、それぞれの心の内で語った第三章


同じ空間に居ながら、それぞれの感情は目まぐるしく計算し判断し、時には関係のない事を考えている様子が面白いです

そして第一章と第三章では家族の構成が変わり、人々の関わりのバランスは変化しています

これぞ人間関係の真髄
一つの空間に潜む人々の心中
表面的な人間ウォッチングならぬ内面ウォッチング

それぞれの章は長くてもほんの数時間の出来事であるにも関わらず多様な感情が散りばめられ力関係がモービルのように揺らめいています

人が欠けたことによる力関係のバランスの変化も面白いですね

人間社会、こんなよね〜
よくぞ一冊の小説に仕立ててくれましたな

第一章は多少助長気味で読みにくい気もしたけれど、それがあるからこその最終章

これ、映画にもドラマにもなりにくいけど、朗読で聴くのも面白いかもと思いました