昔、とてもお世話になった人が眠っているところへ行ってみました。
私が高校生の頃に出会って、
進学のことも、親との葛藤も、いくつかの恋のことも、結婚のことも、子供の名付けも…
ことあるごとに相談に乗ってくれた、
姉のような…それよりももっと深く私の人生に関わってくれた人でした。
占い師として、多くの人に寄り添い、励まし、救ってきた彼女は、四十才代前半という若さで、突然この世を去りました。
ご遺骨を手元に置いて、長い間、悲しみと思い出の時を過ごしたご主人が、
「皆んなに忘れられるのが一番嫌だろうから…」と、彼女を慕った人達がお参りに訪れやすいように、
都心の近代的なシステムの整ったお寺に納骨したときに参列したのを最後に、長い月日が流れました。
親愛なるサリィ先生。
15年ぶりですね。大変ご無沙汰致しました。
先生の数々の助言のお陰で、私は愛する人や仲間に囲まれて、とても幸せです。
先生は「ともちゃんも占いができるわよ。」と言って下さったけれど、別の分野で癒しの仕事をしています。
先生よりもずっと歳を重ねて、あちらこちら身体に故障が出る年齢になりましたが、健康に留意して、これからも人生を楽しみます。
また来ますね。
案内をして下さったお寺の方が、
「何年か前に、ご主人がお骨を他所に移したので、ここにはお骨はありませんが、お名前は残しているので、ここで拝むことが出来ます。」と、教えてくれました。
先生のご主人が地方に引っ越しされたことは知っていましたが、そうか…お骨を連れて行ったんだ…。
でも、先生を慕う皆んなのために、このお寺の瑠璃殿に、先生を偲んで祈る場所を残して下さったのだなぁ…。
顧客との繋がりを大事にしていた先生の気持ちも、先生を忘れない私達の気持ちも、ご主人が大切にしてくれていることが、本当にありがたいと思いました。
感謝