昨日、東京都美術館へ『マウリッツハイス美術館展』を見に、上野へ行きました。
もちろん、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が見たくて
上野駅のすぐ前の国立西洋美術館でも『ベルリン国立美術館展』が開催されていて、こちらの目玉作品はフェルメールの「真珠の首飾りの少女」。
絵を見るのは好きだけれど詳しくはない私は、フェルメール・真珠・少女という共通のキーワードだけが目に付き、自分が見たいと思っていた作品がどちらの美術館で見ることができるのか、一瞬わからなくなりました
掲示板の前で少し悩んでから、よくよくポスターを見比べると、「なーんだ!耳飾りと首飾りで、全然違う作品じゃない!」と、漸く気づきました
一瞬でも迷った自分が恥かしーい
時々小雨が降って、夏にしては涼しすぎた昨日は、多くの学校が夏休みに入って最初の土曜日ということもあってか、美術館は長蛇の列。
入場してからも、一番人気の作品の前には順番待ちの長い列があり、最前列は立ち止まることが禁止されていて、歩行しながらの鑑賞。その後も人垣の後ろから垣間見る程度しか出来ませんでしたが、待ってでも、数秒でも、本物を見た甲斐がありました
絵の中の少女は、黒い瞳と艶やかな唇が魅力的で、白い肌にウルトラマリンブルーのターバンが映え、なんとも美しく愛らしく、(できれば)いつまでも見つめていたい…そう思いました
美術の知識がない私が、暇を見つけては美術館へ足を運ぶようになったのは、今から5年ほど前からのことです。
大切な…とても大切な人が遠くへ旅立ち、その寂しさを…心の隙間を何かで埋めたいと思いました。
曇りがちだった心に光を取り戻すために、美しいものをたくさん見ようと思いました。
世界で認められた美術品の数々は、素人の私の目で見ても美しく、気高く、見る度に心を豊かにしてくれました。
誰かに寄り掛からなくても、一人でも生きていけるように、歳を重ねるごとに美的感覚や教養を深め、エレガントなマダムを目指す!というささやかな決意をした私を、美しいものたちが放つ光が応援してくれているように感じます。
妄想ですが
美しいものをたくさん…
そんな豊かさを求めるのもいいかな