MADAME EDWARDA(マダム・エドワルダ)を結成したのは高校生の頃だ。16歳、17歳か?
何かの導きがあったのか?
そこでF'que Dann、F.POCK、ZARと出会えたのは何の縁だろう。REIはF'que Dannが連れてきた。
当時通っていた高校は新宿にもすぐ行けたが、お茶の水にもよく行っていた。
お茶の水の駅前にCISCOというレコード屋があった。当時は新宿三丁目、お茶の水にもあってよく通っていた。
神保町で古本屋をめぐるのが趣味だったこともあり、当時、お茶の水のCISCOによく行っていた。
フロアの中央のおすすめスペースに高く掲示されていたジャケットが目についた。
どちらのレコードにも興味があった。どちらも黒いジャケットでどちらも欲しいが持ち合わせがない。高校2年生なのだ。
レコードの片方が黒っぽいジャケットに 赤い文字で「紅蜥蜴」と書かれていた。もう片方は同じく黒っぽいジャケットに白い文字で「BAUHAUS」と書かれている。パイプをくわえてるのか、白い肌の全裸の男性の写真が奇妙だった。だがどちらも内容がよくわからない。買うなら一枚しか買えない。さあ、買うならどちら?
赤い文字にするか、白い文字にするか?
一枚を手にしてカウンターに進んだ。そしてその中の一枚を購入して、店を出た。
購入したのは「紅蜥蜴」というレコードだった。
それがきっかけでLIZARDを早く知り、「BAUHAUS」を知るのは少し遅れた。
紅蜥蜴はシティロッカーレコードからでたものだった。当時、自分たちのバンドがシティロッカーレコードからレコードを出すとは思っていなかったのでこれも何かの縁なのだろう。
紅蜥蜴のレコードは、「けしの華」というアルバムで、A面の一曲目「黒い人形」「ロッキンドール」「レニングラード・スパイ・バンド」もよく聴いたが「キングダム」が好きだった。B面ラストの曲「プライベート・トーン」を聴くたびに暗黒に誘われた。その後すぐ、LIZARD、BAUHAUSを聴くことになる。