私は死神と呼ばれた男の娘

死神とは私の父の仇名、新聞に死亡記事が載ったのに生き返ったから（笑）

まあ、医者が匙投げて「もう無理です」と言ったにも関わらず戻ってきちゃったからね。

あちらの世界でもまだ来てもらっちゃ困ったみたいね（笑）

父は自由人だった。

自分の欲望に常に忠実だった。

母はそんな父にいつも振り回されて、そんな父が嫌だったみたい（じゃあ何で結婚したんだろうね（笑）

母は良く「あんたは父親そっくりだわ」って私に吐き捨てるように言ってた。

私、子供の頃それ言われるの嫌だったわ。

母が嫌いな人に似てると言われるのが嫌だったんだろうね。

でもね、やっぱり似てるよねって思う（笑）

だって親子だもん似てないわけないよ。

そして父みたいに自分の思い通りの人生を歩むことができたらいいなって思う。

まあ死んだときは夢枕に立って

「何で俺が死ななきゃならないんだ」

ってプリプリ怒ってたけどね（笑）

私、延命措置しなかったこと怒ってるんだと思ったら、どうも天命が尽きたことに不服だったみたい。

大魔王様に文句垂れてたんだわ。どこまでも自由な人だわ。

（冥界からの帰還は片道切符だから２度はないと仰ってますよ）

父も母も嫌いなところはたくさんあるし、反抗する気持ちもたくさんあるけど、自分の細胞はあの人達のおかげでできているんだとつくづく思う。

だから今は全てが愛おしいんだわ。

嫌な部分もひっくるめて全てが愛おしいんだわ。

あのお墓に眠ってる祖母と祖父と叔父と叔母と母の実家の祖先の方たちもその人たちの全ての細胞が今の私を作っているのよね。

そう思ったらね、もう感謝しか浮かんでこなかった。

産んでくれてありがとうね。

ここまで読んでくれて

Danke schön ダンケシェーン　

Ich liebe dich　イッヒ　リーベ　ディッヒ　（日本語で愛してる～）

私はこう生きる！！貴女はどうする？！

☆父の墓参りに行って思ったこと