こんにちは
自閉症スペクトラムの25歳息子の母、『まだ、麦…』です。
(広汎性発達障害と軽度知的障害です)
最近、朝方と日中の気温差で自律神経乱れまくり、、、
身体がついてこない今日この頃。
そんなところにコロナ禍なのだと再認識させられたド田舎で
恐怖を感じて過ごしています。
発達障害◇25歳息子◇2回目の解雇②のつづきです。
だいぶ説明も聞いて話も終盤になりそうな頃、
そういえばお金を返してないことに気がついた私。
「あの、まず2万円をお返しします。
本当に申し訳ありませんでした。」
と、お金を店長に渡し、領収書をもらいました。
但書に『弁済金として』と書いてあり、やはり息子がお金を盗んだんだと 悲しくなり、またこんな但書は最初で最後であってほしいと思ったのでした。
そんな中、店長・本社の方、支援センターさんは
なぜ、お金を盗ってしまったのかと不思議に思っていました。
店長
「どうしてお金盗んだかな。お金そんなに欲しかった?
給料で足りない?」
息子は無言でした。
そこで私が家での事情を話すことにしました。
「実は家には現金を置いておけないほど、お金を盗る子なんです。
お金はあるだけ使ってしまいます。
なので給料は私が管理していました。
お小遣い制にしていて、まぁ普通だったら月に5千円とか1万円でも
いいんですけど、息子の今までを考えると最初に使ってしまって、
足りなくなったらまた家の中でお金をあちこち探すんだろうと思って。
それで息子と1週間でお小遣いを管理しようと話し合いまして…
1週間千円でということになっていました。」
店長さん達、お小遣い事情にビックリしてしまい
「アルバイトも順調になったあたりで千円から2千円にしようかという
話もしたんですけど、本人が千円で大丈夫というもので…」
「いくらなんでもお小遣い少なすぎると思います。」
そうでしょう。少ないと思います。私も…
しかし、アルバイトの日は毎日寄り道をしてお菓子・ジュースやパン、
おにぎりや弁当も買ってきていて、賞味期限切れになって部屋に
そのまま放置してしまったり。
仏壇に供えてあるお菓子もこっそり食べてたりなど
『食べすぎ』ということもあったし
そして、買い物は毎日するものではないということも
分かってほしくてしていたこと。
もちろん、息子とも買い物の注意点として話してあったこと。
でも、今それを言ってもきっと話が混乱してしまうと思い
言い出せませんでした。
「お菓子・ジュースのほかの買い物、例えば雑誌やゲームだったり
欲しいものはその都度私に言ってくれれば、お金を渡しますという
ことにしていたのですが…
このようなことになってしまい申し訳ありません。」
支援センターさん
「おうちでお金盗ってたという情報はきてなかったです。
お金盗られてたんですね。」
「そうなんです。私のところだけでなく、妹の部屋や祖母の部屋から
も盗るんです。私の500円玉貯金の缶詰も底を缶切りで開けて…
たぶん8万円ぐらいあったのも全部盗られて。
この時は就職前にお世話になってた就労移行事業所さんに
相談して、息子にも改めて注意して頂いたんですけどね…。」
「そうなんですね。それはこれからはこちらの方でもお金の使い方の
ほうも支援していきますので。」
「まぁ、でも千円は少ないです。
こちらの方の事情説明としては以上になります。
何か質問などありますか?」
と店長。私は
「いいえ。大丈夫です。いろいろとお手数おかけします。」
「では今日の手続きとしては、社員証と駐車場利用許可証の
返却をしてもらいます。後は本社に持ち帰って離職票のことなど
決まり次第電話で連絡いたしますので、よろしくお願いします。」
「○○、駐車場のは車にあるでしょ。社員証は?」
(自分で車を運転して通っています)
と私が聞くと、息子は
「社員証、だいぶ前に無くしたんだけど。」
「え?」
私も店長さんたちも目がテン👀
店長のため息が深くなってしまいました。
「ま、じゃあいいです。駐車場のは返してから帰ってください。
これから心を入れ替えて頑張ってください。
それではこれで終わります。お疲れ様でした。」
私は慌ててお菓子を店長に渡しながら
「本当に申し訳ありませんでした。お詫びの…ほんの少しですが…
今までありがとうございました。
息子がこんなことをしてしまって…すみませんでした。」
「いえいえ。いいんですよ。
では、こちらいただきます。では、これで失礼します。」
本当に只々申し訳なく…
そして、家でしかお金を盗らないとか、アルバイトも順調にしていると
変に高をくくっていた自分に腹が立つやら悔しいやら…
しかし立ち止まってはいられない。。。
支援センターさんにも改めて今日来て頂いてとても心強く、助かった旨の
お礼と、早めの相談・支援をお願いしてその日は終わりました。
息子には、駐車場利用許可証をきちんと返して
気を付けて家に帰ってくるように、念を押して商業施設を出ました。
私、車に戻って…しばし呆然
放心状態とはこのことかしら?など、しょうもないことを考えたりして
すぐには運転する気にはなれませんでした。
でも、家には帰らないと…
力を振り絞って、また『運転に集中!』とつぶやきつつ
家に帰るのでした。
こんなことになるなんて…
次回は家に着いてからの息子と
それを知った夫のことを書きたいと思います。
読んで下さりありがとうございました